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荒浜・藤塚住居調査 玄関01-石材

●玄関/石材


《稲井石》 玄関_72_荒浜_20120113 アプローチ:コンクリート鏝押え、稲井石敷き込み
ポーチ:クリンカータイル張り
玄関:2丁掛けタイル張り
撮影地区:荒浜



《黒御影石》
玄関_01_荒浜_20120119 アプローチ:飛び石黒御影石本磨き
ポーチ:100角磁器タイル張り
玄関:100角磁器タイル張り
撮影地区:荒浜



《稲井石》
玄関_02_荒浜_20120112 アプローチ:コンクリート鏝押え、稲井石敷
ポーチ:150角磁器タイル張り
玄関:150角磁器タイル張り
撮影地区:荒浜



《稲井石》
玄関_05_荒浜_20120120 アプローチ:稲井石踏み石
ポーチ:150角磁器タイル張り
玄関:150角磁器タイル張り
撮影地区:荒浜



《御影石》
玄関_07_荒浜_20120119 アプローチ:豆砂利洗い出し仕上げ
ポーチ:200角タイル張り
外幅木:ウレタン塗装
敷居:御影石
玄関:200角タイル張り
幅木:150角タイル張り
撮影地区:荒浜



《テラゾブロック》
玄関_06_荒浜_20120320 ポーチ:テラゾブロック張り
玄関:テラゾブロック張り
幅木:テラゾブロック張り

スレート色の300角のテラゾブロック(大理石の種石を入れて磨いた擬石)は和風住宅に似合う。
ここにはそのような住まいがあったのだろう。
撮影地区:荒浜



《御影石》
玄関_08_荒浜_20111229 ポーチ:モルタル金鏝押え目地切り
幅木:タイル張り
玄関:黒御影石(本磨)張り
幅木:赤御影石(本磨)張り
撮影地区:荒浜



《御影石》
玄関_09_荒浜_20111123 ポーチ:御影石(サンドブラスト吹き付け)張り
玄関:黒見影石(磨き)張り
撮影地区:荒浜



《御影石》
玄関_10_荒浜_20120405 アプローチ:御影石張り
ポーチ:モルタル鏝押え
玄関:黒御影石バーナートーチ仕上げ張り
幅木:黒御影石本磨き張り
撮影地区:荒浜



《御影石》
アプローチ:御影石張り
ポーチ:玄昌石タイル張り
外幅木:小口タイル張り
玄関:黒御影石本磨き張り
幅木:赤御影石(本磨き)張り
撮影地区:荒浜



《人造石》 アプローチ:モルタル鏝押え
ポーチ:150角タイル張り
外部幅木:2丁掛けタイル
玄関:人造石研ぎ出し仕上げ、ステンレス目地棒
幅木:小口タイル

玄関は広く、玄関やポーチの仕上げに趣向を凝らしている。
経済的に豊かな旧家だったに違いない。
目地にステンレスのバーを埋め込んだ色違いの人造石研ぎ出しは、広い玄関を演出し、赤い150角のタイルと調和している。玄関先で失われた広い住宅を想像してみる。
撮影地区:荒浜



《人造石》 ポーチ:モルタル鏝押え
玄関:人造石研ぎ出し仕上げ 
幅木:灰墨モルタル金鏝押え

荒浜は残された住宅跡から、少なくとも左官職人の技が多く残されている地区だ。
今はタイル張りなどにとって代わられ、ほとんど施工されることのない左官職人の技だ。
この家の玄関やポーチは、白セメントに寒水の小石を入れ、硬化してから研ぎ出した人造石研ぎ出し仕上げとなっている。
撮影地区:荒浜



《人造石》 アプローチ:平板ブロック敷
ポーチ:モルタルカラークリート仕上げ
玄関:人造石研ぎ出し仕上げ
撮影地区:荒浜



《秋保石》 アプローチ:モルタルカラークリート仕上げ
玄関:モルタルカラークリート仕上げ
基礎:秋保石

広々とした住宅と基礎の秋保石は築年数が古いことを示している。
ポーチ、玄関とも同じ色の同じ仕上げ。
地味だが今はない大きな住まいとのバランスから落ちつくのだろう。
撮影地区:藤塚



《人造石》 ポーチ周囲:モルタル金鏝押え
ポーチ中:人造石研ぎ出し仕上げ、真鍮目地棒
玄関周囲:灰墨モルタル金鏝押え
玄関中:人造石研ぎ出し仕上げ、真鍮目地棒
幅木:人造石研ぎ出しブロック張り

この家の玄関とポーチは左官職人の技術で仕上げられている。
職人たちはこの家の為に自分の持っている技を、惜しみなく発揮したに違いない。
撮影地区:荒浜



《御影石》 アプローチ:レンガブロック敷き
ポーチ:御影石(サンドブラスト吹き付け)張り
玄関:御影石(縁本磨き、中サンドブラスと吹き付け)張り
撮影地区:荒浜



《御影石》 ポーチ:御影石張り
玄関:御影石張り

白い御影石(花崗岩)張りで仕上げられたポーチと玄関は、住まいの堅固さを印象付ける。
滑りにくいように表面をバーナートーチ工法で仕上げられている。
新しい広々とした住まいは、世代が代わっても家族が増えても、ここに住み続けられるようにという願いを感じる。
撮影地区:荒浜



■詳細解説「私と荒浜・藤塚地区とのかかわり」髙橋親夫


私は震災後まもなく若林区荒浜・藤塚地区に入りました。その後、数ヶ月にわたって何度かこの地を訪れ、行くたびに茫然とその光景を眺めていましたが、やがて破壊された家財や建物が取り除かれてゆき、その下から荒浜や藤塚地区のそれまでのたくさんの住居跡が現れました。この地域に地層のように残されていた生活時間や文化の重なりは、佇んでいた私にたくさんのことを語りかけてきました。私は自分の生い立ちと重ねながら、残された「家」の声を聞き取ることに夢中になっていきました。

それぞれの住宅を訪問するたびに、居住していた方の、家を建てた時の喜びを思いました。残された住居跡に長年の夢や希望やアイディアが詰まっていることに気づき、当時の人たちに思いを馳せたのです。残されていたものから、施主の期待に応えようとした、職人たちの心意気を感じ取ることができました。それぞれに個性があり、二つとして同じ家はありませんでした。そして、その後そこで暮していた家族の生活の時間を思いました。

残されていた住居跡には、もう生産されていない材料や今は行われていない職人技が見られました。特に目を引いたのは、かつて盛んに行われていた左官技術の数々です。工場生産品に取って代わられた現代の住宅建築では行われていないものばかりで、できる職人もほとんどいなくなってしまった手仕事の良さが見て取れました。この地域には他のどの地域よりもそれが残されていました。

住居跡からは、残されていたものが限られていたにもかかわらず、海側にはこの地が豊かで農業と漁業の兼業生活の長い歴史があったことや、それに続く西側には新しい住宅地が広がり、自然豊かなこの地域に発展の息吹があったことを知りました。

私はこれらの生活跡がやがて復興工事と共に消滅してしまうことを思い、荒浜や藤塚地域の方々のくらしの証としての調査と、記録を始めたのです。

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せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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