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ダイガクセイが考える3.11市民アーカイブ(2)

NPO法人20世紀アーカイブ仙台 インターン生・齋さん

NPO法人20世紀アーカイブ仙台では、仙台・宮城の古い映像や写真を収集・保存し後世に伝える事を目的に活動しています。また3月11日の震災以降は、震災画像の収集活動も行っています。
以下は、そんな活動に共感し、半年間インターンとして団体に所属した齋さんのインターン体験記です。

■2013年3月17日

今日は「もういちど見てみよう3.11ツアー(註1)」の仮ルートとしている場所の今を確認してきました。現地を見ることで定点観測による写真を見たときにイメージした被災地の状況と実際の現状とのずれを感じることができました。 このずれを非震災経験者に伝えられるように3.11ツアーを計画していきたいです。
(註1:その後、震災非経験者である外国人留学生向けの被災地ツアーを同年6月29日に開催した。名取市閖上や仙台市若林区荒浜・蒲生といった沿岸部を回る)

 

2013年3月 日和山山頂から見た閖上



■2013年4月6日

今日はインターン生3人でいつもより長めのミーティングをしました。いままでしっかりと話し合ったことがなかった分、ツアーについての詳細を決定することができたり、自分の意見と他2人の意見を参考にして問題点を解決することができました。来週にもう一度現地にルートの確認に行くので、その際にもいい意見がでることを期待しています。


■2013年4月10日

今日はツアーの時にパンフレットに載せる文章を作成していました。これまで調べてきた荒浜や蒲生、閖上など仙台市沿岸部またはその付近の地域史や被災状況をわかりやすく伝えるために、自分なりにわかりやすいかなと思った表現で何度か修正しながら文章を作成しました。次回の活動の時にチェックしてもらおうと思っているのですが、少し不安です。


 

2013年3月 数がまばらになった荒浜海岸の松林



■2013年4月11日

今日で東日本大震災から2年と1ヶ月が経過しました。「震災から2年」と書き込んでから早くも1ヶ月が経過したと思うと時間の早さを感じます。自分がこのツアーを実施する意味、非震災経験者に伝えたいことなど、今日は改めて自分が活動する意味や内容について考えた1日でした。


■2013年4月12日

6月に実施する第1回目の「もういちど見てみよう3.11ツアー」にむけてパンフレット用の文章を作成しているうちに段々と形になっていくのを感じます。明日は2回目の視察になります。前回よりもルートを延長したぶんの時間も係ってしまうので明日は気が抜けないです。


■2013年4月15日

閖上中学校の時計です。時刻は震災発生時刻で止まっています。1階は窓ガラスが割れており、地震と津波の恐怖を感じました。震災があった事実として、被災した建物を非震災経験者のかたに見ていただきと思いました。


 

2013年3月 名取市閖上中学校



■2013年4月24日

ツアー中の車内で話す内容を考えていて気づいたのですが、ツアー参加者を外国人留学生に絞ったことで話す内容(文章)を日本人向けよりわかりやすくする必要があるかもしれないということにいままで気づかなかった。言語の壁は厚いです。

■2013年5月11日

今日5月11日で震災から2年2か月が経過しました。私は毎月11日は震災からどのぐらい経過したのかを自然と思い出します。これは自分の中で11日を記念日のように考えているからだと思いますし、同じように考えている人は少なからずいると思います。
私が11日記念日について思うのが、『震災から~年』と数えるのをよく聞くけど、『復興が始まって~年』と聞くことがないのが何でだろうと思っています。
ツアーのルート確認で仙台市の沿岸部を訪れているんですが、更地のままの場所をみると復興が進んでいないように感じます。ですが閖上の日和山は、訪れるたびに手すりができたり、休憩所ができていたりと進行形で復興に向かっていると感じることができます。
11日を『震災から~年』と過去の出来事として数えるのではなく、『復興が始まって~年』とみんなが一緒に歩み始めた日と呼ばれるように活動を頑張りたいと思います。


 

2013年3月 仙台市若林区蒲生の日和山



2013年3月 名取市閖上の日和山山頂



【関連記事】ダイガクセイが考える3.11市民アーカイブ(1)

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