津波は沿岸部の文化財にも大きな打撃を与えました。
雄勝の神楽保存会では、演者を亡くし、衣装や道具などを失い、神楽を奉納して回るため浜ごとにあった舞台の大部分を流失しました。記録では、その後、新たな組み立て舞台を得て、再び神楽を披露できるようになるまでを追っています。
また、「東北六魂祭」の初開催と同じ日、牡鹿半島のある浜では津波被害の爪痕がまだ残る中、御輿渡御が執り行われました。
そのほか、子どもが神楽師を務める新地町の記録や、南三陸の浜で伝統的な木造和船を手掛ける舟大工の作業風景などの映像も寄せられています。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告冊子(2015年2月発行 )」
「文化の記録(p82-83)」の解説より