津波の被害に遭った沿岸部を訪ねると、明治・昭和の三陸大津波の被害や教訓を今に伝える石碑を見かけることがあります。
牡鹿半島に位置する石巻の小渕浜地区の五十鈴神社にも、本殿の建つ高台へ向かう参道脇の石碑に次のような文字が彫られていました。
一 地震があったら津波の用心
一 津波が来たらこれより高い所へ
一 危険区域内に住居をするな
こうした警句を伝える石碑の数々は、今回は津波が到達せず無事だったものもあれば、津波で倒されそのままになっているもの、刻まれた文字が歳月を経て摩耗し読みにくくなっているものなど、場所によってさまざまな様子がみられます。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告冊子(2015年2月発行 )」
「石碑(p48-49)」の解説より