石巻に入ってしばらく走ると、私たちの耳に規則的な呼子笛の音が聞こえてきた。 電気の通っていない十字路に警官が立って交通整理を行っている。 暑い中、誘導棒二本を振り続け、呼子を吹き続けるのは重労働だろう。
沿岸へ移動すると、粉じんの舞い、道路が冠水したままの地区に入る。 ここでは警官は粉じんを避けるためにマスクをつけており、呼子は聞かれなかった。
津波の威力を直接に受けたところ、浸水したところ、浸水を免れたところ。 浸水した地域ではいくつかの商店が営業再開しはじめたばかりのようだ。 津波の影響を直接に受けたところでは建物自体の被害が大きく、浸水した地域と比べると復興の歩みは遅々として進まない。