制作者コメント:
震災から2年5カ月。日常を取り戻した内陸部と、雑草が生い茂る沿岸部。日常は3月11日から日々遠ざかっていく。震災以前の風景や日常を伝えることが難しくなってきている。誰かの帰路をなぞりながら、被災地の「沿岸部と内陸部」の違いを見続けていく。東日本大震災の被災地、盛岡市と宮古市の2年5カ月後の同時期の映像です。盛岡市と宮古市で約100km離れています。このような物理的な距離が、震災が地方の問題として片付けられる一因なのだと感じます。
監督・撮影:
高野裕之
撮影年月日・撮影地:
2012年8月3日—2012年8月17日(岩手県盛岡市・宮古市)
収録:
24分
制作年:
2013年
【視聴者のこえ】
・実際には映像でしか見たことがない田老地区の防波堤は世界一の堤防と聞いていたけれど、なるほどすごいと思いますが、津波ははるかに人間の力を超えてしまったのですね。平常に戻りつつある映像は人間の強さなのかもしれません。(2014年3月上映会)
本作品は、せんだいメディアテーク2階の映像音響ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用いただけます。DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。
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