この記事は、「3月12日はじまりのごはん」の展示期間中に来場者が貼ったふせんやパネルの様子を紹介するものです。展示された各パネルの概要は[いんでっくす]ページをご覧ください。
▼「3月12日はじまりのごはん」とは
▼ふせんのコメントについて
[2014年秋]展示パネル
※英語で書かれたふせんは、矢印の先にある日本語のふせんを英訳したものです。
[パネルに寄せられた来場者のコメント]
写真の内容や場所に直接関係のないコメントもあります。
▷翌日にもう!! すごい!
Already on the next day!! Amazing!
▷震災でテレビがこわれ、新聞もこない。情報がなく、孤立した様な気持ちだった。(3月12日)
My TV was damaged in the earthquake, and newspapers were not being delivered. I had no access to information and felt isolated. (March 12)
▷3/12の朝、出社途中にいたがきでリンゴを買いました。「今日は店をあけないはずだったんだけどね〜」と言っていました。食料入手があんなにむずかしくなるとはまだ思っていませんでした。
On the morning of March 12, I bought some apples in Itagaki on the way to work. The shopkeeper said that he had not expected to open the store that day. At that time, I still didn’t think that it would be as difficult to get hold of food as it turned out to be.
▷3/11は東京・新宿の46階で被災し、閉じこめられたままゆれるビルの中で恐くて涙も出ませんでした。あの頃は街頭募金をしても、とても多くの方がお金を入れてくれて、東京でも人のあたたかさを感じることができました。
On March 11, the earthquake hit when I was on the 46th floor of a building in Shinjuku, Tokyo. It was so terrifying to be confined to a building swaying like that that I couldn’t even cry. I was collecting donations on the streets at that time, and many people gave money. I could feel human warmth, even in Tokyo.
▷たいせつな人を失ない食べることなんてどうでもいいと思っていた。でも今もこうして生きている。
I lost someone important to me, so I didn’t care about eating. But I’m still alive.
▷姉(美幸28才)の体重が震災後68kg→54kgに減った!! 本人もビックリしてました!
▷震災後、路上に2日間車を停めていたら車上荒らしにあいました。まだ1年以上ローンがあるのに…タイヤのホイールまで持っていかれました 車が…悲しいです
▷どんまい!! どんまい!! ローン終わった?
▷ご飯のことではないけど。翌日、ラジオと新聞から情報を得て、光が見えず不安になっていたとき、ラジオから大好きなアーティストの曲が流れてきて、それだけで元気付けられたこと、忘れられません。毎年3/12になると思い出します。私にとって3/12は大切な日なのです。
ふせんのコメントについて
この展示には、仙台市内はもとより、沿岸部・内陸部、宮城県内外、国内・海外を問わず、大人から子どもまで、さまざまな立場の方々が来場され、展示された震災時の写真から想起したことを、ふせんに書いてくださいました。ここでは、その寄せられたコメントの原文を、そのまま掲載しています。なお、灰色の英文は日本語のコメントを翻訳したものです。
[基になった写真]
「仙台朝市、朝早くから人が並び始める」*
2011年3月12日 宮城県仙台市青葉区中央3丁目8 仙台朝市
記録:篠原治樹さん
*出典:写真集「3.11キヲクのキロク—市民が撮った3.11大震災 記憶の記録—」
発行・提供:NPO法人20世紀アーカイブ仙台
この写真の記録者のエピソードは、次のリンクからお読みいただけます。
【しゃしんときじ】仙台市中心部の市民生活の様子
「3月12日はじまりのごはん」とは
炊き出し、買い物、食卓の風景など、震災時の「ごはん」にまつわる写真を展示し、それらの写真を見て思い出したことや当時の暮らしぶりなどを、来場者に自由にふせん紙に書いてもらう参加型展示です。この展示は、NPO法人20世紀アーカイブ仙台と3がつ11にちをわすれないためにセンター(わすれン!)が協働で企画しました。
展示された各パネルの概要や利活用事例等は[いんでっくす]ページをご覧ください。