この記事は、「3月12日はじまりのごはん」の展示期間中に来場者が貼ったふせんやパネルの様子を紹介するものです。展示された各パネルの概要は[いんでっくす]ページをご覧ください。
▼「3月12日はじまりのごはん」とは
▼ふせんのコメントについて
[2014年秋]展示パネル
※英語で書かれたふせんは、矢印の先にある日本語のふせんを英訳したものです。
[パネルに寄せられた来場者のコメント]
写真の内容や場所に直接関係のないコメントもあります。
▷震災時、とにかく歩きました。歩いていると、ココの店今日開けるって!! 床屋さんで給水できるって!!と、情報をキャッチすることができて、隣近所に伝達しまくっていました
After the earthquake, we walked everywhere. When you walk, you can pick up information along the way. People tell you that a shop’s going to be open that day, or that they’re going to be distributing water at the barber shop!! I was spreading Information around the neighborhood.
▷給水車がヒーローに見えた
The water supply vehicles were like heroes in my eyes.
▷飲料水がなくなり、近所を探してもなく…。少し離れた歯医者さんから、頂きました。面識がなかったのに優しくして頂いて、ありがとうございました。
I’d run out of drinking water and couldn't find it around the neighborhood…. I received some from a dentist who worked a bit of a distance away from here. He was a total stranger, but he was so kind to me. I was thankful.
▷3/13、口コミで、仙台駅より南は水が出るときいて、五橋公園まで自転車で走りました。
▷公園の水飲み場に行列ができていた
▷団地の奥の山の湧水を汲んでいる方もいました。(水に関して)
▷この方は本当にえらいと思う。個人の水道だから給水はダメだと言った人もいる。給水を受けた方々はこの家のご主人は神様に見えたのでは…。
I think that this man was amazing. There were some people who had their own water supply and refused to share it with others. I imagine that the people who received water from the owner of this house thought of him as a god.
▷水は生活の要であると実感しました。飲料水としても大事だけれど、トイレなど生活の様々な所で使われていることをはじめて意識しました。
▷Sign : "If you have a container, we have water for you."
▷すごい角ハイボールとのギャップがすごい。
▷水がないと生きていけないのだと実感した
▷電気とガスは止まったけど水だけは出たから仙台の自宅から山元町の祖父母の家まで水を届けに行ったことが忘れられない。
▷仙台中心部では割と早く水を使えたので、申し訳ないと思いつつ公園のトイレの洗面台で洗濯をしました。仕事での手洗いが役に立ったと実感。
▷この店の者です。一番町近辺は水道が出ておりましたので、開放致しました。「ありがとう。」の言葉に私も「ありがとうございます。」と応えておりました。営業も14日からスタート。お会計を頂く際、多数のお客様から「救われた」「少しの間忘れる事が出来た」等沢山のお言葉を頂きました。救われたのは私の方です。
ふせんのコメントについて
この展示には、仙台市内はもとより、沿岸部・内陸部、宮城県内外、国内・海外を問わず、大人から子どもまで、さまざまな立場の方々が来場され、展示された震災時の写真から想起したことを、ふせんに書いてくださいました。ここでは、その寄せられたコメントの原文を、そのまま掲載しています。なお、灰色の英文は日本語のコメントを翻訳したものです。
2011年3月16日 宮城県仙台市青葉区一番町4丁目10-11
記録:高橋悦子さん
提供:NPO法人20世紀アーカイブ仙台
「3月12日はじまりのごはん」とは
炊き出し、買い物、食卓の風景など、震災時の「ごはん」にまつわる写真を展示し、それらの写真を見て思い出したことや当時の暮らしぶりなどを、来場者に自由にふせん紙に書いてもらう参加型展示です。この展示は、NPO法人20世紀アーカイブ仙台と3がつ11にちをわすれないためにセンター(わすれン!)が協働で企画しました。
展示された各パネルの概要や利活用事例等は[いんでっくす]ページをご覧ください。