2014年8月11日
今日はシンサイミライ学校という交流学習に参加し
県内外の中学、高校、大学生と一緒に
長面地区と大川小学校に行きました
長面(ながつら:大川地区の東、海に面した地区)は
何もかもなくなっていました
長面はお祭りが賑やかで、
娘が6年生のときにせがまれて一緒に行きました
震災前に長面に行ったのはそれが最後
初めてここに立ったような
そんな錯覚に陥り
案内をするはずが
しばらく言葉が出ませんでした
地盤沈下で至る所が冠水し
どこに何があったのか思い出せなかったからです
夏休み
自転車を走らせた海水浴場に続く道も
同級生の家や
店も、体育館も、電信柱も
何もない
瓦礫さえもない
やがて誰も知らなくなるのだろうか
ここに町並みがあったなんて
「記憶の中にしかない」風景だけど
「記憶の中にさえない」風景にしたくない
だから語り、伝えていく
ここにたしかにあった建物、営み、命…
必死に思い出しながら
話しました
若者達は真剣に聞いてくれました
今日で3年5ヶ月です
あとがたり 津波で大きな被害を受けた地区は、住んではいけない土地になりました。 |
参考:佐藤敏郎のブログ「これまで、ここから~大川小学校のこと」
https://korekoko.blogspot.com/
写真提供:大川伝承の会(2014年8月11日撮影)