ごうけいほうもんしゃすう

〈終了〉星空と路―上映室―(2016)

 星空と路

3月11日の星空から5年が過ぎようとしています。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の参加者は、ビデオカメラなどの技術や経験の有無にかかわらず、震災にまつわる様々なことがらを記録してきました。
そこには、震災による被害の状況、変わりゆく地域の姿だけでなく、参加者一人ひとりの想いや言葉が映し出されています。個々のまなざしによって記録された映像を通じ、また、震災という事象をとらえ、残そうとする人びとの軌跡を通して、これまでの道のりを振り返る時間を過ごすことができればと思います。

 

にちじ
2016年2月27日(土)13:00-18:40、2月28日(日)13:00-17:50
ばしょ
せんだいメディアテーク7F スタジオシアター
さんか
入場無料・申込不要・出入自由

 

 星空と路チラシ1
   星空と路チラシ2
「星空と路」上映室のリーフレット(pdf / 7MB)はこちらからダウンロードできます。

 

〈 タイムテーブル 〉

2/27(土)
13:00 息の跡(108分/岩手)
15:00 福田十二神楽(40分/福島)
15:50 「なみのおと アーカイブシリーズ」001
     ―3月11日、体験の語り― 伊藤裕子さんと伊藤瑠花さんの語り(120分/福島)
18:00 萱浜の記憶(16分/福島)
18:16 萱浜のレキシ(15分/福島)

 

2/28(日)
13:00 車載映像 国道398号線 女川町 2011.5.21(7分/女川)
13:07 うみやまさんぽ Walk along the solstice(20分/女川)
13:27 女川ボランティアセンター スタッフインタビュー(37分/女川)
14:10 波のした、土のうえ(68分/岩手)
15:30 宮城県仙台市若林区荒浜『スケートパークCDP』(7分/仙台)
15:37 HOPE FOR project 2015(10分/仙台)
15:47 【生きられる家】渡辺さん ―移転、そして新たな小屋―(13分/仙台)
16:10 〈方言を語り残そう会〉金岡律子さん
     ―「やんなきゃない」と思えば、やりとげられる―(18分/名取)
16:28 みんなで作っぺ!仮設で「たこ焼きパーティー」(11分/名取)
16:50 連作 閖上録 アーカイブシリーズ(1) 美田園第一仮設住宅 自治会長
     ―ああいう集会所で、またみんなとバカ話をしていたい―(60分/名取)

※上映時間は目安です。

 星空と路チラシ1

 

〈 プログラム 〉

2/27(土)
13:00〜
『息の跡』 小森はるか

『息の跡』 108分
陸前高田市に住む人達は、津波によって失ったものと残されたものとを結ぶ痕跡を、風景や記憶の中に見つける。それを自身の方法で伝え残そうとする人達がいる。私は彼らの日常を撮りためた記録を用いて、この町の記憶をとどめておくための映画をつくりたいと思う。
[制作]小森はるか
[撮影地]岩手県陸前高田市
[撮影日]2013年1月―2015年10月
[制作年]2015年

15:00〜
『福田十二神楽』 岩崎孝正

『福田十二神楽』 40分
福田十二神楽は、神楽師と呼ばれる子らの舞う、山伏法印神楽だ。宮城県伊具郡丸森町から慶応元年(1865年)に伝えられたと記録にある。子らに変わらず伝統の舞を伝える光景は、人びとの営みの美しさを教えてくれる。
[制作]岩崎孝正
[撮影地]福島県新地町福田地区
[撮影日]2013年4月30日—11月16日
[制作年]2014年

15:50〜
『「なみのおと アーカイブシリーズ」001
 ―3月11日、体験の語り― 伊藤裕子さんと伊藤瑠花さんの語り』北川喜雄・酒井耕・濱口竜介

『「なみのおと アーカイブシリーズ」001
―3月11日、体験の語り― 伊藤裕子さんと伊藤瑠花さんの語り』*
 120分
東北記録映画三部作 第一部「なみのおと」に登場する姉妹の語り。東日本大震災後間もない時期に記録された対話の流れをそのまま収録しました。震災当日のこと、その後の生活、震災以前の生活、姉妹の間でお互いが聞き合いながら記憶を辿っていきます。
[記録]北川喜雄・酒井耕・濱口竜介
[撮影地]福島県新地町
[撮影日]2011年8月28日
[制作年]2014年
[協力]サイレントヴォイス

18:00〜
『萱浜の記憶』長崎由幹

『萱浜の記憶』 16分
萱浜で生まれ育った上原義直さん。東日本大震災が起こるずっと前から地域のことを調べ続けてきた上原さんに2011年におきた震災当時の様子を伺いました。
[撮影・編集]長崎由幹
[撮影地]福島県南相馬市原町区
[撮影日]2012年12月18日
[制作年]2014年

18:16〜
『萱浜のレキシ』長崎由幹

『萱浜のレキシ』 15分
上原義直さんが調べ続けてきた萱浜の地域の歴史についてお話を伺いました。自らのルーツである富山を訪ねた際に見た祖先の絵が自分に似ていることに驚いたそうです。
[撮影・編集]長崎由幹
[撮影地]福島県南相馬市原町区
[撮影日]2012年12月18日 [制作年]2014年

 

2/28(日)
13:00〜
『車載映像 国道398号線 女川町 2011.5.21』木村グレゴリオ

『車載映像 国道398号線 女川町 2011.5.21』 7分
震災から約2カ月後の国道398号線を石巻から女川町へ。一見、日常を取り戻したかに見える風景は、徐々にその被害が露わになり、やがて倒壊した建物群や積み上げられた車の脇をすり抜けての走行となる。左手に「地域医療センター」、正面に「女川港」など、女川町内を映した車載記録。
[記録]木村グレゴリオ
[撮影地]宮城県女川町
[撮影日]2011年5月21日
[制作年]2011年

13:07〜
『うみやまさんぽ Walk along the solstice』海子揮一

『うみやまさんぽ Walk along the solstice』 20分
「古代の海の民にとって太陽と遺跡と山の配置に意味があったのではないか」。研究者の仮説に夢を抱いた人びとが集まり、冬の山や夏の島でその一瞬を待った。それぞれの「その場所」への想いを重ねながら、自然との関わりの先に未来を切り拓く取組みを描く。
[撮影・編集]海子揮一
[撮影地]宮城県女川町
[撮影日]2013年12月、2014年6月
[制作年]2013年—2015年

13:27〜
『女川ボランティアセンター スタッフインタビュー』小森はるか+瀬尾夏美

『女川ボランティアセンター スタッフインタビュー』* 37分
2011年9月、わたしたちは1ヶ月間東北を移動滞在しながら、福島・宮城・岩手・青森の沿岸市町村の災害ボランティアセンターを一つずつ訪ね、運営スタッフの方のお話を伺った。その一片を編集したインタビュー映像。
[制作]小森はるか+瀬尾夏美
[撮影地]宮城県女川町
[撮影日]2011年9月18日
[制作年]2014年

14:10〜
『波のした、土のうえ』 小森はるか+瀬尾夏美

『波のした、土のうえ』* 68分
町の人々の半生と風景の変化を描写した映像作品。各映像の主となる住民と小森、瀬尾の三者共同で制作されている。
[制作]小森はるか+瀬尾夏美
[撮影地]岩手県陸前高田市
[撮影日]2012年4月-2014年9月
[制作年]2014年

上映後、『波のした、土のうえ』をテーマに対話を行う関連イベントも開催します。

考えるテーブル「シネマてつがくカフェ」

テーマ:映像作品『波のした、土のうえ』から考える
開催日:平成28年2月28日(日)15:30―17:30
会場:せんだいメディアテーク 7Fスタジオa
主催:てつがくカフェ@せんだい、せんだいメディアテーク

15:30〜
『宮城県仙台市若林区荒浜「スケートパークCDP」』 藤井光

『宮城県仙台市若林区荒浜「スケートパークCDP」』 7分
若林区荒浜につくられたスケートパーク。津波の被害を受け、居住禁止となった自宅跡地で何か楽しいことができないかとオーナーの貴田さんが友人たちと話すうち、大好きなスケートボードで人が集う場をつくれたらと考えたことがきっかけで誕生しました。
[記録]藤井光
[撮影地]宮城県仙台市若林区荒浜
[撮影日]2014年11月28日
[制作年]2014年

15:37〜
『HOPE FOR project 2015』 HOPE FOR project

『HOPE FOR project 2015』 10分
震災後からの3月11日、地元小中学校の卒業生が中心となり、花の種を入れた風船を荒浜の空へリリースする追悼企画を実施。廃校となる荒浜小学校の音楽室にて荒浜に縁のあるアーティストによる演奏。3月11日の帰路が少しでも穏やかであるように。
[企画]HOPE FOR project
[撮影・編集]RUDOLF
[撮影地]宮城県仙台市若林区荒浜
[撮影日]2015年3月11日
[制作年]2015年

15:47〜
『方言でやっぺ!名取閖上版桃太郎』 櫛引祐希子

『【生きられる家】渡辺さん―移転、そして新たな小屋― 』 13分
震災で発生した津波によって家を流され、流失した建材や調度品で自宅の跡地に小屋を建てた渡辺さん。2014年にその土地を売却し、やや内陸寄りの家へと移り住みました。移転後も敷地内に新たな小屋をつくり、1日の長い時間をそこで過ごします。
[制作]佐藤貴宏
[撮影地]宮城県仙台市宮城野区蒲生
[撮影日] 2015年6月17日
[制作年] 2015年

16:10〜
『〈方言を語り残そう会〉金岡律子さん ―「やんなきゃない」と思えば、やりとげられる―』 櫛引祐希子

『〈方言を語り残そう会〉金岡律子さん
―「やんなきゃない」と思えば、やりとげられる―』
 18分
〈方言を語り残そう会〉で代表をつとめる金岡律子さん(78歳)。「やんなきゃないと思えば、やれるんですよ」と力強く言う金岡さんが、東日本大震災後にはじめた方言による支援活動や震災句集『負げねっちゃ』『生ぎるっちゃ』に込めた思いを語ります。
[制作]櫛引祐希子
[撮影地]宮城県名取市
[撮影日]2015年6月27日

16:28〜
『みんなで作っぺ!仮設で「たこ焼きパーティー」』 櫛引祐希子

『みんなで作っぺ!仮設で「たこ焼きパーティー」』 11分
2015年2月28日、美田園第一仮設住宅で「たこ焼きパーティー」がおこなわれました。たこ焼き作りに必要な道具は神戸からのプレゼント。たこ焼き初心者も経験者もワイワイガヤガヤ。みんなで食べるたこ焼きは最高!仮設住宅に方言と笑い声が響き渡りました。
[制作]櫛引祐希子
[撮影地]宮城県名取市
[撮影日]2015年2月28日
[制作年]2015年

16:50〜
『連作 閖上録 アーカイブシリーズ(1) 美田園第一仮設住宅 自治会長―ああいう集会所で、またみんなとバカ話をしていたい―』細谷修平

『連作 閖上録 アーカイブシリーズ(1) 美田園第一仮設住宅 自治会長
―ああいう集会所で、またみんなとバカ話をしていたい―』
 60分
震災前から町のため人のために動いてきた高橋善夫さんは、震災後、「人に助けられたので、少しでも恩返しができれば」との想いから、美田園第一仮設の自治会長を担っていました。高橋さんが大切にしている“笑顔”について、ダンサー・砂連尾理さんとともに対話を試みた記録です。
[制作]細谷修平
[撮影地]宮城県名取市
[撮影日]2012年6月8日
[制作年]2012年

[*]震災体験を語り直す映像が含まれています。
※スケジュールや内容は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

問い合わせ
3がつ11にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)
〒980-0821 仙台市青葉区春日町2-1
tel 022-713-4483 fax 022-713-4482
mail office@smt.city.sendai.jp
主催:せんだいメディアテーク http://www.smt.jp

[公開 2015年12月28日]
[更新 2016年1月13日]

センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

3がつ11にちをわすれないためにセンター
(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室内)

〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1

TEL 022-713-4483

Copyright © 2024 sendai mediatheque. All rights reserved.