記録:佐藤寛法
≪今回のテーマ≫
前半「3.11以前の記録から3.11以後を考える」
3.11を境に「まちと人の記憶」は、過去と分断されたままの状態にありますが、3.11以前のまちには人が連綿と続く営みとそこに暮らす理由がありました。その事実を改めて探り記録することは、被災地で暮らし続けることの本質的な意味を見出すことになるのかもしれません。
「考えるテーブル」では、震災前の記録に着目し、作品づくりや活動する当事者を招き、その意味と可能性を探ります。
≪トークゲスト≫
我妻 和樹、高森 順子
≪ファシリテーター≫
工藤 寛之
後半「3月12日はじまりのごはん」
「3月12日はじまりのごはん」は、市民が震災後に撮影した、炊き出し、買い物風景などの写真を見て思い出したことを、ふせん紙に書いてもらうイベントで2014年初開催しました。そして、本公開サロンは、生活に欠かせることのできない「食」を通じ、あの時の記憶の引き出しを開け、他者の経験にも耳を傾けながら想いを重ねる場でもあります。
■日時:2016 年 3 月 12 日(土)12:30-14:30
■会場:せんだいメディアテーク 1f オープンスクエア
■参加無料、申込不要、直接会場へ
「3月12日はじまりのごはん」ふせん付き写真パネル全72枚をウェブサイト上で公開しています
第一回目(2014年秋)と第二回目(2015年春)の展示後の各写真パネル以外にも、寄せられた来場者のコメント、そして、基になった写真を掲載しています。
「3月12日はじまりのごはん」インデックスページ
「3.11 キヲクのキロク」アーカイブ・プロジェクトとは
このアーカイブ・プロジェクトは、東日本大震災で被災した地域の直後の様子、そしてその後の復旧・復興のあゆみを後世に残し伝えるために、市民の手で記録していくものです。
定期的に同地点を写真撮影する『3.11定点観測アーカイブ・プロジェクト』、震災当時に撮影された写真を募集する『ケータイで撮った3.11はありませんか?』、さらに「食」にまつわる写真展示から想起したエピソードを来場者から寄せてもらう『3月12日はじまりのごはん』といった、市民の記憶を記録する3つのプロジェクトを展開しています。
さらに、これらの活動の成果や記録を利活用し、情報共有する場として、『考えるテーブル』の中で公開サロンを定期的に行っています。
考えるテーブルとは
人が集い語り合いながら震災復興や地域社会、表現活動について考えていく対話のための場です。 さまざまなスタジオ協働団体やメディアテークがホストをつとめ、黒板に仕立てたテーブルをメディアとして、ライブで語り合います。 http://table.smt.jp
問い合わせ
NPO法人20世紀アーカイブ仙台
TEL: 022-387-0656 FAX: 022-387-0651
E-mail: npo@20thcas.or.jp
公式Web:http://www.20thcas.or.jp/