2011年5月3日に開設されて以来、多くの方々のご協力のもと、市民、専門家、スタッフが協働し、復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして活動をつづけてきたわすれン!の活動をまとめた書籍『コミュニティ・アーカイブをつくろう! せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」奮闘記』が出版されます。1月26日からは全国の書店にてお買い求めいただけます。ぜひこの機会に、お手に取っていただき、みなさまと一緒にコミュニティ・アーカイブをつくっていければと思います。
つくる、つかう、かんがえる!
2011年5月3日、東日本大震災に向き合い、考え、復興への長い道のりを歩きだすため、せんだいメディアテーク内に開設された「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(通称:わすれン!)は、市民、専門家、スタッフが協働し、映像、写真、音声、テキストなどさまざまなメディアの活用を通じて、復旧・復興のプロセスを記録、発信していくプラットフォームです。それはどのようなプロセスで立ち上がり、どのような人びとがかかわり、そこで得ることができたノウハウや成果、課題はどのようなものであったのか。地元の歴史や過去に関心を寄せ、取材し、記録・保存し、活用しようとする人のための、地域に根ざした草の根・参加型の「コミュニティ・アーカイブ」の方法論を伝える、本邦初のガイドブック。地域社会をより豊かなものに変える、映像の世紀で生まれたメディア実践へのいざない。
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【目次】
はじめに なぜコミュニティ・アーカイブなのか
〔Ⅰ〕 かんがえる編:プラットフォームが大事だ
第1章 せんだいメディアテークとremo
第2章 つくりかた①:プラットフォームをデザインしよう
〔Ⅱ〕 つくる編:記録する・運営する・応援する
第3章 記録活動①:個人がつくる映像記録
第4章 記録活動②:獲得される当事者性
第5章 つくりかた②:アーカイビング・コミュニティをつくる
〔Ⅲ〕 つかう編:メディアとしてのアーカイブ
第6章 わすれン!的記録の特質
第7章 アーカイブは誰のもの?
おわりに コンヴィヴィアルな道具へ
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著者
佐藤知久(さとう・ともひさ)
1967年東京都生まれ。京都市立芸術大学芸術資源研究センター専任研究員/准教授。
甲斐賢治(かい・けんじ)
1963年大阪府生まれ。せんだいメディアテーク アーティスティック・ディレクター。
北野央(きたの・ひさし)
1980年北海道生まれ。公益財団法人仙台市市民文化事業団 主事。
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コミュニティ・アーカイブをつくろう!
せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」奮闘記
著者:佐藤知久・甲斐賢治・北野央
企画:せんだいメディアテーク
発行:晶文社
定価:本体1850円+税
http://www.shobunsha.co.jp/?p=4534