制作者コメント:
名取市文化会館は地震のあと、急遽、避難所となった。通常、避難所として想定されていない "文化施設" で、人びとはどのような試行錯誤によって日々を過ごしたのだろうか。避難所での集団生活は、その後の私たちに何を提示してくれるのだろうか。
聞き手に関西を中心に活動するダンサー 砂連尾理を迎え、閖上の人びととの対話を試みるとともに、その後の被災地・閖上をみつめていく。
東北の人びとの声を関西の人間が聞き、東京の人間が記録する。その隔たりを安易に埋められると決めつけず、隔たりを隔たりのまま受け入れて、少しでも近づこうと耳を傾け、身体を向き合わせた、その記録。
制作:
細谷修平
撮影年月日・撮影地:
2012年6月8日ー9日(宮城県名取市 名取市文化会館)・8日(宮城県名取市 美田園第一仮設集会場)、7月26日(宮城県名取市閖上)・27日(宮城県仙台市青葉区 春日町せんだいメディアテーク)
収録:
83分
制作年:
2013年
【視聴者のこえ】
・よくスケッチに通った風景。作品の中ではその時のままスケッチブックに残っていますが、二度と描くことのない風景です。この二年間どうしても海景を描くことができずにいましたが、波の音を聞きながらのスケッチは楽しいのでそろそろ描きに行っても良いかなと思います。以前家族のレジャーで主人と息子は魚釣り、その片わらで私は閖上港をスケッチしていました。(2014年3月上映会)
・亡くなられた方もおり、貴重な記録ありがとうございました。映像でしか伝えられないこと、多いと思います。(2014年3月上映会)
本作品は、せんだいメディアテーク2階の映像音響ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用いただけます。DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。
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