制作者コメント:
あの日、感じたことは何だったのだろうか。時の流れと共に薄れゆく記憶の中に、刻まれた忘れられない想いがある。
思っていてもなかなか伝わらないこと。気づかなければ何も知らないこと。これまで自分の目で見ることのなかった被災地・石巻に初めて赴く。
石巻の現状を知り、向き合うことで見えてくる現実とは。大川小学校区に実家を持つ友人の故郷を追いかける中で移りゆく心情と胸に秘めた想いを探る。
制作:
杉本健二
撮影年月日・撮影地:
2012年9月5日(宮城県仙台市泉区、石巻市釜谷山根 大川小学校・福地、女川町、石巻市日和が丘 日和山)
収録:
74分
制作年:
2013年
【視聴者のこえ】
・この度の大震災のあまりにも大きかったことを改めて思い起こさせられる映像で、一つ一つのがれきの重大さに自然に涙があふれてとまりませんでした。私は直接大きな被害には不幸中の幸いにも遭いませんでしたが、被災された方々をおもう時、絶対にこの様な災害のないように心から祈ります。お蔭様で生かされた命を大切にこれからの人生を生きようと心から思います。(2013年3月上映会)
・これまでにない大きな大震災だったので映像で見ても大変な思いでした。同じ市内でも災害にあわなかった私達でしたが、地震あるたびにびくびくして暮らしています。これからも忘れられないように語りついでいってほしい、また、一日一日を大切にしていきたいと思います。(2013年3月上映会)
・断片的にしか見ていなかった大川小学校。地形等、よくわかりました。そして市教委の対応、関心を持ち続け応援していきます。(2013年3月上映会)
・私自身「復興」って何だろうと考えています。直後には思わなかったことです。立場や状態によって思うことや求めることが違う。みんな思いは一つ「復興」させたい(したい)ということなのに、ぶつかり合ったり否定したり・・・ 認め合い任せ合うことができれば、融合できるのかな。 東京にいる仲間にも見てもらって、いっしょに考えたいと思いました。 ありがとうございます。(2013年3月上映会)
・前提の説明なく目的がわからなかったが、お母さんの話で目が覚めた。ニュース、式典などで話を聞くよりも、昼食後の日常の中で怒りについて聞くと、より真に迫って感じられた。(2022年3月上映会)
・そこに生活があったこと、日常があったことを改めて感じた。観ることができて良かった。記録を残してくれて、語ってくれて、ありがとうございました。(2022年3月上映会)
・同級生同士の会話を通していろいろ知れて良かったです。友人に案内してもらっているように入ってきました。(2022年3月上映会)
・撮影者と撮られる側の間にある距離が、震災で起きた事への想像力をかきたてたと思います。(2022年3月上映会)
本作品は、せんだいメディアテーク2階の映像音響ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用いただけます。DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。
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