制作者コメント:
私が仙台から移住し、宮城県丸森町筆甫の大自然の中で生活を始めて2年が経った頃、東日本大震災は起きた。原発事故では福島県と同等の被害を受けながら、宮城県にあるため同程度の補償が受けられない筆甫。大きな苦しみを抱えることになった筆甫の人 たちは、それでもまっすぐに日々を生きていた。美しいが同時に厳しくもある山里の生活の中で、それぞれに自分の言葉を持ち坦々と生きる筆甫の人たち。ニュースに取り上げられることもない一人一人の現状とその思いを記録し少しでも多くの人に知ってもらいたいと考え、映像制作に挑戦した。後半には筆甫集団申し立てに合わせ行われた聞き取り調査の様子も収録した。
制作:
刈田路代
撮影年月日・撮影地:
2013年4月10日—2013年6月30日(宮城県丸森町)
収録:
63分
制作年:
2013—14年
【視聴者のこえ】
・放射能で汚染された筆甫の現状をほぼそのまま映像で伝えられていると思います。(2014年3月上映会)
・本当にこんなに美しい場所なのに、くやしいことですね。山に薬をまいて、放射能がなくなるならいいのですが、、、。できるだけ除染し皆さん元気に暮らせますように、心からお祈りいたしております。(2014年3月上映会)
・原発の悲害(※原文ママ)のすごさをあらためて教えられた。(2014年3月上映会)
・箪甫にはたまにいくので、地元の方にずっと撮り続けていただきたいです。(個人的にはどぶろくの伝統にも興味があります。製鉄と一緒に追ってみてはいかがでしょうか)(2015年2月上映会)
・素晴らしい自然に恵まれた箪甫の人々が、原発事故の影響で生活が破壊されることに「怒り」を声高かに発するのではなく、淡々と語る姿が印象的でした。(2015年2月上映会)
本作品は、せんだいメディアテーク2階の映像音響ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用いただけます。DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。
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