震災後、全国・全世界と被災地をつなぐ基金を立ち上げた方々をお招きし、市民による「資金」という支援のかたちについてお話しいただきます。震災から7ヶ月が経ち、募金活動は少しずつ少なくなってきました。しかし、これから被災地が復興するためには、これからも資金が必要不可欠です。被災地で実際に活動する団体や、被災して資金を必要としている人に、資金をつなぐという意味でも基金の活動は重要になってきます。基金を立ち上げたお二人に、現在感じている課題などをお伺いします。
※質問の回答の下にある[映像:○分〜○分]は、ユーストリームの冒頭からの経過時間を表しています。
- にちじ
- 2011年10月23日(日)14:30〜15:30
- ゲスト
- 阿部恭子(NPO法人東日本大震災こども未来基金 事務局長)
鈴木祐司(一般財団法人 地域創造基金みやぎ) - しゅさい
- 仙台市市民活動サポートセンター
3がつ11にちをわすれないためにセンター
○ゲストの肩書きは、放送当時のものです。
○以下は、映像内容の要約です。
■質問内容
Q1:基金を立ち上げたきっかけ
Q2:企業や行政ではなく、市民による市民のための寄付・基金の必要性は?
Q3:活動をするなかでみえてきたこと
Q4:活動をしていて感じる課題
Q5:これからの活動予定
■NPO法人東日本大震災こども未来基金
活動内容:震災により両親を亡くした子どもたちの、教育資金を支援するために設立。高校卒業まで毎月2万円を、無返済で支給している。
A1:震災後、現地入りした人から震災孤児への支援ができないかと相談され基金を設立した。高校卒業まで月額2万円支給し、現在108名の児童に支給が決定した。
子どもたちの作文を読むと、希望を失っていないことが分かる。
[映像:7分〜16分]
A2:どこへ寄付したらよいか分からないという声がある。団体の情報公開と、支援を受けた子どもたちのメッセージを伝えることで、団体の個性を伝えていきたい。
[映像:29分〜32分]
A3:子どもたちの前向きさ。被災したことは選べない。そのことで、未来を経たれないようにしたい。
[映像:35分〜40分]
A4:被災地の状況を把握するため、ネットワーク会議を開催するようにした。必要なところに早くお金がいくようしたい。
[映像:44分〜47分]
A5:多くの子どもたちを支援できるよう、支援や応援メッセージを寄せてほしい。
[映像:51分〜52分]
■一般財団法人 地域創造基金みやぎ
活動内容:市民、住民による参加・協働型の持続可能な地域づくりが必要と考え、NPO法人せんだい・みやぎNPOセンターが母体となり基金を設立。
A1:設立母体の団体に、国内外から支援金を出したいという問い合わせが相次いだ。全国から一般財団法人を設立するための300万円の寄付が集まり、一般財団法人を設立した。現在、2つの団体からオファーが来て、助成プログラムを実施している。
[映像:16分〜26分]
A2:制度と制度の狭間に取り残されてしまう人がでてくる。小額でも気持ちの通じるお金、自分の意思が相手に届く支援の仕方が必要。
[映像:26分〜29分]
A3:地域のため、被災地のために日々尽力されている人がいる。現場の人が使いやすいようにサービスや活動が充実していくよう実行していきたい。
[映像:40分〜44分]
A4:震災から時間が経つにつれて、集められるお金と関心との間にギャップが出てくる。そのギャップをどう埋めていくか、考えていきたい。
[映像:47分〜49分]
A5:お金だけではなくニーズにも相談に応じ、皆さんの支援したいという気持ちを形にしていきたい。
[映像:52分〜54分]
- 【関連映像】
- 「(仮称)一般財団法人 地域創造基金みやぎ設立記念フォーラム」第一部基調講演
「(仮称)一般財団法人 地域創造基金みやぎ設立記念フォーラム」第二部前半
「(仮称)一般財団法人 地域創造基金みやぎ設立記念フォーラム」第二部後半
※サポセンかわら版とは
仙台市市民活動サポートセンターが発行している復興支援活動に関する情報紙です。
http://www.sapo-sen.jp/kawaraban/
※本映像はUstreamで放送したものを、Youtubeでアーカイブ配信しています。
下記リンクは、本ページのユーストリーム映像の
文字起こしから作成した記事です。