バスや地下鉄・電車は止まり、タクシーを呼び止めても「道路がでこぼこで危ない」と断られ、家まで歩くしかありませんでした。まちの中心部の職場から郊外の家へ向かう多くの人びとは、互いにぶつかりそうになりながら歩いていました。
その中には多賀城の自宅を目指した人もいて、途中、国道45号線を通ると道路が冠水していましたが、それが津波によるものだとは思わず、水に浸かりながら歩いて家へ向かったそうです。発災後、約6時間かけて自宅に徒歩で戻った人もいました。
後日、首都圏でも公共交通機関が止まり、多くの人びとが帰宅困難者となったり、歩いて帰宅したことを知りました。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告冊子(2015年2月発行 )」
「歩いて帰る(p26-27)」の解説より