東日本大震災で700人以上が亡くなった宮城県名取市閖上地区。
震災当時、市の指定避難所にもなっており、多くの犠牲者を出すこととなった閖上公民館の跡地に「宅地かさ上げ現地確認場」はあります。
かさ上げ現場でよく目にする「TP」という文字。震災後はそれまで聞いたこともないような名称を次から次へと耳にします。
震災時の津波の高さと、それを想定して整備される市道の高さが確認出来ます。
1次防御ラインとなる海岸堤防。こちらは枠組みのような形で高さを確認することができます。
奥に見えるのは津波によって本堂だけが残された東禅寺。
現在は仙台市に仮の本堂を借りて、埋葬できない犠牲者の遺骨を安置しているそうです。
また、閖上地区の居住区域のかさ上げ計画は当初、70ヘクタールの予定でしたが、2013年2月に45ヘクタール、さらに7月には32ヘクタールへと縮小してしまいました。閖上に戻る住民数が想定を下回り、かさ上げに求められる国の人口要件を満たせなくなってしまったからだそうです。(2013月8月現在)