牡鹿半島にある石巻市小渕浜の五十鈴神社。その鳥居の内側にも、沿岸部に数多く作られた昭和三陸地震津波の石碑がありました。 ▲2011年7月16日/記録者:越後谷出 鳥居の奥、左の白い建物の前に建つ左から二番目がその石碑。 ▲2011年7月16日/記録者:北野央 「昭和八年三月三日 大震嘯記念」という題字が右から左に読む形で記されています。 大震嘯(だいしんしょう)とは大津波のことを意味していると考えられます。 中央部分には大きく 「一 地震があつたら津波の用心 一 津波が来たらこれより高い所へ 一 危険区域内に住居をするな」 と記されています。 東日本大震災ではこの石碑の場所まで津波が来たようですが、「これより高い所」にある五十鈴神社の社殿までは来なかったようです。 碑文を拡大したところ ▲2012年1月15日/記録者:越後谷出 ▲2012年1月15日/記録者:越後谷出 2012年1月に再び訪れると、背後の建物はすでに撤去されており、石碑だけが残っていました。 【参考リンク先】 国土交通省 東北地方整備局 道路部 「津波被害・津波情報アーカイブ」 【関連記事】 石巻市小渕浜:五十鈴神社御祭典 石巻市小渕浜:五十鈴神社御祭典・その一、五十鈴神社にて