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『石と人』アフタートーク 佐藤徳政×瀬尾夏美

星空と路-上映室- 2017



2017年2月25日(土)、26日(日)に開催した「星空と路−上映室−」では、記録映像の上映後にわすれン!参加者に登壇いただき、記録や活動について伺うアフタートークを行いました。

26日(日)13:30〜の『石と人』上映後の登壇者は、佐藤徳政さんと瀬尾夏美さん。
佐藤さんは震災後、生まれ育った岩手県陸前高田市に戻り、そこを中心に伝統や文化を守り、伝承し、そして新たな伝説を創出し、伝記、伝播する活動を続けており、2016年よりわすれン!に参加されています。
瀬尾さんは2011年よりわすれン!に参加され、2012年より3年間、映像作家の小森はるかさんと共に陸前高田市で暮らしながら、震災のことやその土地のことを、絵や写真、言葉や映像で記録されており、仙台に拠点を移した現在も、記録や表現活動を続けていらっしゃいます。
上映した『石と人』は、2016年にメディアテーク7fラウンジで開催した展覧会「巨石装置『五本松』展〜陸前高田 森の前地区からの表出〜」にて、パネルや写真、絵などと共に展示した映像です。その展示物を制作されていたのが佐藤さんと、瀬尾さんをはじめとするNOOKのメンバーのみなさんでした。

今回のトークは展示の振り返りを軸に、スクリーンに写した写真を見ながら行うという形式をとりました。
瀬尾さんの視点から語られる五本松の巨石の話からはじまり、陸前高田の街の人びとの暮らしや想いなど、実際にその土地で生活されていた瀬尾さんならではの話から、佐藤さんの曾お祖父さんが経営されていた写真館の話や、うごく七夕まつりの話、そして佐藤さんがつくった神楽の話と、話題は多岐に渡りました。
復興工事のかさ上げによってめまぐるしく風景が変わり続ける陸前高田で、ご自身の生まれる前のことから震災後の現在を、かさ上げ後の街で暮らす子供たちにも伝わるように残したいという佐藤さんの想いが伝わってくるお話をたくさん聞くことができ、私たちの町のことや暮らしのことについても改めて考え直す良い機会を持つことができたと思います。



【視聴者のこえ】


・上映後に徳政さんのお話を写真をまじえてお聞きできたことで、(さらに詳しく経緯などお伺いできたことで)魅力を近いところで見ることができたように思います。秘密をわけてくださってありがとうございます(上映会アンケートから)

・五本松の巨石が土地のかさ上げのためうめられてなくなってしまう。貴重な映像。トークショーで写真の説明等があり、わかりやすかった。特に神楽の話がよかった。皆様の活躍を期待します(上映会アンケートから)

・防潮堤や盛土がはたして、地震国日本のこれから起こりうる地震や津波に耐えうるものなのか、いまだに、はなはだ疑問です。『五本松の石』は史跡(文化財)として、末代まで残し、これまで同様人々のシンボルにしていくべきと考えます。たとえば奈良の石舞台古墳のように。新しい町作りには、震災前の古いものを残すことから始めていただきたいと、佐藤さんや瀬尾さんのお話を聴いて強く思いました。先人が遺してくれた古いものの力をかりて、新しいものを創っていっていただきたいと願っています(上映会アンケートから)

・徳さん、瀬尾さん、北野さんのそれぞれの立場の違いかトークを多角的にしていておもしろかったです。内部にいて、そこから表現していくことの難しさもあるだろうなと思いました。それはそこに生きた関係があるからなんだろうなぁ・・・”お茶目”な話に物語が創出されていく本質があるような気がしました(上映会アンケートから)


(中)佐藤徳政さん/(右)瀬尾夏美さん


【プロフィール】
佐藤徳政(FIVED)
生まれ育った岩手県陸前高田市森の前地区を中心に、伝統や文化を守り、伝承し、そして新たな伝説を創出し、伝記、伝播し続けている。代表を務めるクリエイティブ集団FIVEDは、創造の聖地構築を志す。2016年よりわすれン!に参加し、同年11月には「巨石装置『五本松』」展を開催。

瀬尾夏美(画家・作家)
土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、文章や絵をつくっている。2012年より映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移す。地元写真館に勤務しながら、制作を続ける。2015年からは仙台を拠点とし、土地との協同を通した記録活動を行う一般社団法人NOOKを立ち上げる。2011年よりわすれン!に参加。

【記録映像紹介】
3

『石と人』19分
津波により家屋全てがなくなった陸前高田市森の前地区。そこに残された五本松の巨石は、その土地に暮らしてきた人びとのよりどころであった。この映像は、巨石を中心としたその地域の伝統の復活と、新たな伝承のはじまりを志す佐藤徳政さんの活動記録です。
[制作]小森はるか・FIVED
[撮影地]岩手県陸前高田市
[撮影日]2014年-2016年
[制作年]2016年

こちらの映像はDVD化されており、せんだいメディアテーク 2階 映像音響ライブラリー/視聴覚教材ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用になれます。⇒【DVD収録作品紹介】石と人
DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。

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せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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