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『この町から問いかけて』『3.11オモイデツアー(荒浜編)』『HOPE FOR project 2015』アフタートーク 佐竹真紀子×佐藤正実×高山智行

星空と路-上映室- 2017



2017年2月25日(土)、26日(日)に開催した「星空と路−上映室−」では、記録映像の上映後にわすれン!参加者に登壇いただき、記録や活動について伺うアフタートークを行いました。

26日(日)17:00~の『この町から問いかけて』『3.11オモイデツアー(荒浜編)』『HOPE FOR project 2015』上映後の登壇者は、佐竹真紀子さん、佐藤正実さん、高山智行さん。
佐竹さんは、震災後の仙台市荒浜に旧深沼停留所を模した偽バス停を設置し、その過程を記録した映像が『この町から問いかけて』です。その後も荒浜で制作を続け、設置された偽バス停の数は増えていきました。2016年12月には3.11オモイデアーカイブと共同で、深沼線のバス運行ルートを復活させるプロジェクト「きょうは市バスに乗って、荒浜へ。」を実施され、同年よりわすれン!に参加されています。
佐藤さんは2011年よりわすれン!に参加され、3.11オモイデアーカイブの代表として震災記録の収集と利活用の活動を続けられています。2013年より荒浜と蒲生にて「3.11オモイデツアー」を実施されており、荒浜でのツアーの様子を記録した映像が、『3.11オモイデツアー(荒浜編)』です。
高山さんは、荒浜小学校と七郷中学校の卒業生を中心に「HOPE FOR project」を起ち上げ、2012年以降、毎年3月11日に荒浜小学校での追悼企画を実施。2015年に開催した時の様子を記録した映像が『HOPE FOR project 2015』で、2014年よりわすれン!に参加されています。

今回のトークは、荒浜で活動されている3名の参加者さんに登壇いただき、それぞれのプロジェクトについて伺いながら進めていきました。津波被害のあった現地で活動やイベントを行う上で感じる、それぞれの迷いや悩み、特に佐竹さんがご自身の活動に対して「倫理的な問題も私の中では絶対に正しいとは今後も言えない」と話されていたのが印象的でした。
また荒浜地区を地元とする高山さんからは、荒浜に「来られた方が無理に何かをしなくても良い」という、迎える側として、訪れた人が穏やかに過ごせるような時間と場所を提供したいというお話が聞けました。
また、これからも変わっていく荒浜で、その土地にかつてあったものを今後に伝えて行く方法として、「落語で言えば師匠と一番弟子、二番弟子というのがいれば、師匠がいなくなったら、一番弟子というのが師匠の芸を盗んでちゃんと伝えられる」という佐藤さんのお話から、ツアーを続け、訪れた人たちにその土地やそこで出会った人たちのファンになって欲しいという想いがあるということを聞けました。

3名のお話を伺い、地元の人びとや訪れる人びとへのそれぞれの目線を知ることで、「おかえり ようこそ」の言葉に込められた優しさと意思を感じることができました。その土地にあった風景やそこでの暮らしを知ることが、これからの町づくりへの私たちの関わりしろになっていくのかも知れません。



【視聴者のこえ】


・3人のトークを含め、どんなことをやっているのか、一同に聞けたことがよかったです。こういう機会をもっとやってほしい(上映会アンケートから)

・人には「お帰り」「ようこそ」と迎えてもらえる場所が必要なんだなぁと思います。過去においても、未来においても(上映会アンケートから)

・会場に熱気の気配がありました。映像とトークの一言一言と会場の雰囲気と同時に味わうことができました。いろいろなプロジェクトや人や場所のつながりができて、開かれているんだなぁと思いました。「正しいかどうかわからない」という言葉が印象的でした(上映会アンケートから)


(左)佐竹真紀子さん/(中)佐藤正実さん/(右)高山智行さん


【プロフィール】
佐竹真紀子(アーティスト)
荒浜に旧深沼停留所を模した偽バス停を設置し、その過程を記録した『この町から問いかけて』を制作。2016年12月には3.11オモイデアーカイブと共同で、深沼線のバス運行ルートを復活させるプロジェクト「きょうは市バスに乗って、荒浜へ。」を実施。2016年よりわすれン!に参加。

佐藤正実(3.11オモイデアーカイブ)
NPO法人20世紀アーカイブ仙台 副理事長として大正・昭和の先人たちが残した写真などの地域資料を収集・保存。震災以後は市民が撮影した写真を募り、展示や記録集発刊、語る場づくりなど震災アーカイブの利活用を模索。2013年より「3.11オモイデツアー」を実施。2011年よりわすれン!に参加。

高山智行(HOPE FOR project)
荒浜小学校、七郷中学校の卒業生を中心とする「HOPE FOR project」を起ち上げ、2012年以降、毎年3月11日に荒浜小学校から花の種を入れた風船を飛ばす追悼企画を実施。また、お盆にはスケートボードパーク「CDP」とともに音楽ライブなども開催。2014年よりわすれン!に参加し、これらの記録映像をウェブ公開している。

【記録映像紹介】
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『この町から問いかけて』20分
2015年、仙台市荒浜の市営バス停留所跡地に、手作りらしきバス停が現れました。本作は、この「偽バス停」の作者が荒浜で人知れずおこなっていた活動の記録映像です。震災後に残された土地とどのような向き合い方があるのかを、映像を通してあなたに問いかけます。
[制作]佐竹真紀子
[撮影地]宮城県仙台市若林区荒浜
[撮影日]2015年6月-12月
[制作年]2016年


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『3.11オモイデツアー 3.11以前のまちと人に出会うたび(荒浜編)』30分
昭和時代の写真と地元の方々の「オモイデ語り」から、かつての荒浜の風景をイメージしてもらう滞在型ツアーを2015年より実施しております。地元の方々と一緒に企画を進め、初の一般公募となった10月の回と市営バス貸切で実施した12月の様子です。
[企画・制作]3.11オモイデアーカイブ/佐藤正実
[撮影・編集]佐藤敏行
[協力]荒浜再生を願う会、海辺の図書館
[撮影地]宮城県仙台市若林区荒浜
[撮影日]2016年10月9日、12月11日
[制作年]2017年


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『HOPE FOR project 2015』9分
震災後の毎年3月11日、地元小中学校の卒業生が中心となり、花の種を入れた風船を荒浜の空へリリースする追悼企画を実施。廃校となる荒浜小学校の音楽室にて荒浜に縁のあるアーティストによる演奏。3月11日の帰路が少しでも穏やかであるように。
[企画]HOPE FOR project
[撮影・編集]RUDOLF
[撮影地]宮城県仙台市若林区荒浜
[撮影日]2015年3月11日
[制作年]2015年
こちらの映像は「えいぞう」記事にてご覧いただけます⇒HOPE FOR project 2015

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せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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