わすれン!記録活動ミーティング——能登から/能登へ——

星空と路—3がつ11にちをわすれないために—(2025)関連イベント

 

『メディウム』創刊号(発行:坂口歩)より

2024年11日に発生した能登半島地震から1年以上、同年9月の豪雨から半年近くが経ちました。復興が遅々として進まないなか、一人ひとりの手で写真や映像、言葉などのメディアを使いながら現地の今を記録・発信しようとしている動きは立ち上がっています。

そこで、わすれン!の資料の海に飛び込んで新たな可能性を探った「ダイブわすれン!」(2022年)に参加し、能登の震災後もいち早くアーカイブの構想を進めているキュレーター/アーキビストの明貫紘子氏(合同会社映像ワークショップ)をコーディネーターに迎え、それらの取り組みの一端に触れ、課題を分かち合う場を設けます。

*「星空と路—3がつ11にちをわすれないために—(2025)」の関連イベントです。

わすれン!記録活動ミーティング——能登から/能登へ——

日時  :2025年3月15日(土)14:00-16:30
会場  :
せんだいメディアテーク 1Fオープンスクエア(「星空と路」会場内)
参加方法:参加無料・申込不要・直接会場へ

*3月11日〜16日の間、本イベントで紹介する活動や記録を1F会場にて展示します。

 

登壇者:

坂口歩(さかぐち・あゆみ)  金沢美術工芸大学学生/グラフィックデザイナー

石川県能登町出身、金沢美術工芸大学でデザインを学ぶ。実家へ帰省中に能登半島地震に遭い、津波の影響で実家の解体が決まる。発災当初から自身の感情や当時の町や避難所の状況をSNSでリアルタイムに発信。2024年12月、メディアには取り上げられないような声や思いを、地震に遭遇した経験者の視点から記録・取材してまとめた新聞「MEDIUM (FOR NOTO)」を発行した。

X https://x.com/sinpiiin

Instagram https://www.instagram.com/walk_1.2

*事前のインタビュー映像(聞き手:明貫紘子)

 

新谷健太(しんや・けんた)  水を温める人

北海道北見市出身。2015年、金沢美術工芸大学油画専攻を卒業。金沢を拠点にフリーのアーティストとして活動した後、2017年、石川県珠洲市に移住。宿泊/飲食機能を持つ施設の運営から地域コミュニティのケアを実践し、震災後は珠洲市の中心地にある銭湯「海浜あみだ湯」の運営を担う。まるでまちを弔うかのように地震で解体された家屋を燃やし、小さな物語に寄り添いながら水を温め続けている。また、アーティストコレクティブ仮( )-karikakko-として「主体/客体が入り混じった場/況をケアする身体性としてのメディウム」をテーマに活動中。

X https://x.com/SHINKEN1130

ウェブサイト https://shinken1130.wixsite.com/kentashinya

*事前のインタビュー映像

 

岡田有紀(おかだ・ゆき)  フリーライター/編集者

岡山県岡山市出身。2009年、金沢美術工芸大学 美術工芸学部 芸術学専攻卒業。フリーライターとして活動する傍ら、2020年より、アーティスト饅頭VERYMUCH(マンジュウ・ベリーマッチ)のアシスタントを務める。饅頭VERYMUCHが立ち上げた、かほく市を拠点に活動するボランティアチーム「能登とととプロジェクト」のメンバーとして、ボランティアサポートやSNSの発信を担当。発災後2日目から発信されたSNSの投稿は広く拡散され、以後の支援活動に繋げてきた。編集者として、当プロジェクトの活動を記録に繋げていく方法を模索している。

能登とととプロジェクト https://manjyuverymuch.jp/tototo-project/

*事前のインタビュー映像

 

川田創士(かわだ・そうし)  一般社団法人Code for Noto 理事/CTO

静岡県焼津市出身。民間企業でデータサイエンティストとして開発に従事。能登半島地震発災後、羽生田文登さんたちと共に「Data」「Note」「Art」の3つの事業を柱とした一般社団法人Code for Notoを設立。当プロジェクトをきっかけに金沢に移住。シビックテック(市民がテクノロジーを活用して地域課題を解決する取り組み)という考え方に基づき、世の中に溢れているオープンソースを分かりやすいビジュアルに落とし込む「石川県オープンデータ可視化ギャラリー」や、人の想いをコードにして遺す・繋ぐ「デジタルアーカイブ」など、誰もが情報を収集できるネットを媒体にして能登を発信し続けている。

Code for Noto https://www.code4noto.com/

*事前のインタビュー映像

 

松田咲香(まつだ・さきか)  写真家

石川県珠洲市出身。東京で写真を学ぶ。2014年に珠洲市へUターン後、写真家として活動を始め、能登の風景や人々を撮影してきた。能登半島地震後は、引き続き写真家として活動する一方、同市宝立町鵜飼本町に「本町ステーション」という交流スペースをつくる。近くの住人が気軽に集え、時にはワークショップやイベントを開催するなど、人々が安心して過ごせる場を提供している。

Instagram https://www.instagram.com/honmachi_station/

*ポッドキャスト番組「本町ラジオ」

 

コーディネーター

明貫紘子(みょうかん・ひろこ)  映像ワークショップ合同会社 代表/アーキビスト/キュレーター

石川県かほく市出身。父は能登町、母は加賀市出身。東日本大震災をきっかけに東京からドイツへ移住し、その後、2018年に約25年ぶりにUターン。加賀市を拠点に木村悟之と映像ワークショップ合同会社を立ち上げ、「眠っている文化・芸術資源を掘り起こし、次世代の創造性につなげる」ことをテーマに活動する。メディアアートやアニメ背景美術などのアーカイブプロジェクトと並行して、コミュニティアーカイブ活動を実施する。能登半島地震発災後、能登の友人らを加賀へ招いてトークシリーズ「災害ユートピアから学ぶ過疎地のコミュニティ」や、断水に関する資料収集や経験を持ち寄るワークショップ「災害コミュニティ・アーカイブかほく:断水」などを実施。

災害ユートピアから学ぶ過疎地のコミュニティ https://www.eizo.ws/projects/saigaiutopia

災害コミュニティ・アーカイブかほく:断水 https://www.eizo.ws/reports/saigai-community-archive-kahoku

映像ワークショップ https://www.eizo.ws/

 


Tokyo Art Research Lab「コミュニティ・アーカイブ・ミーティング——能登・仙台・東京」(アーツカウンシル東京[公益財団法人東京都歴史文化財団])協力企画

センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

3がつ11にちをわすれないためにセンター
(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室内)

〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1

TEL 022-713-4483

Copyright © 2025 sendai mediatheque. All rights reserved.