ごうけいほうもんしゃすう

リアルふっこうボイス 第16回 ~仙台のこえ 第2~


住民が組織するまちづくりの集まりで住民同士の話し合いがされ、行政の説明会や相談会が数を重ねているが、果たして住民の不安が解消されているのだろうか。政令指定都市の仙台市は独自の支援策を講じることに打って出たが、その反面、大都市ならではの土地に関わる問題なども生じてきている。今年度、着実な復興の道を歩む仙台の、新たに記録したこえをお届けします。
(本映像はUstreamで放送したものをYoutubeでアーカイブ配信しています。)

にちじ
2012年8月14日(火)20:00〜21:00
ばしょ
せんだいメディアテーク7階プロジェクトルーム
しゅさい
まちづくり部
3がつ11にちをわすれないためにセンター

【放送後記】
ユーストリーム配信終了後、まちづくり部のメンバーが放送を振り返りました。

現地と移転、宮城野と若林
16回目の配信は「仙台のこえ第2」をお送りしました。現地再建を希望する方、移転再建を希望する方、そして津波による被災はないが地震によって被災をされた方、計5名のこえをお聞きいただきました。宮城野区と若林区のどちらの方もいらっしゃいましたが、復興に向けた取組みが大きく異なるようでした。
[第16回仙台のこえ第2:15:00頃]

独自の支援策
仙台市は災害危険区域の指定範囲を復興計画中間案から変更、縮小しています。そして災害危険区域から外れた地域においては、移転再建と現地再建のどちらを選択しても独自の支援策によって市から補助が出ることになっています。こうしためまぐるしい状況の中で仙台市の説明会が数多く重ねれてきました。果たして、住まいを選択する上でどちらの支援の方が手厚いのか、という判断材料が決定打となってしまうことが、まちにとっていいことなのでしょうか。
[第16回仙台のこえ第2:55:00頃]

ひとりひとり
どのように生活の再建を進めるか、そのための判断材料が増えてきており、住民はそれぞれ個人としての選択が迫られる段階になってきています。「迷っていても判断するのは自分」という葛藤も聞こえてきました。写真では既に個別で宅地のかさ上げが見られましたが、今後もそれぞれが個人の判断をしていった場合、例えば隣近所でかさ上げの高さが異なってしまったり、歯抜け状態のまちができてしまったりしないでしょうか。ひとりひとりができること、やるべきことが見えてきたときに、具体的にまちをどうつくっていくのかをもう一度考えなくてはいけないと思いました。
[第16回仙台のこえ第2:60:00頃]

【配信を通して】
「せっかくだから、この際だからよりよいまちにしよう」という話を震災後に色々なところで耳にします。関東大震災後にも「此際〈コノサイ〉」という言葉が流行したそうです。コノサイ(=この機会)だから、チャンスだからという意識が強くなるあまりに、何が「よりよいまち」なのか、ことが目的でなくなってしまう危険性を感じました。(まちづくり部 田川)

 

第16回の配信で使用した写真を以下のページで紹介しています。

2012年9月2日の福島県桑折町 リアルふっこうボイス 第17回 ~福島県桑折町のこえ 第2~

まちづくり部
http://sites.google.com/site/fukkovoice/

 

 

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