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口伝・でんでん 舞台が来たぞ!雄勝法印神楽 その弐

現地視察や神楽集のヒアリングを経て、仙台市の東建設株式会社が舞台の制作を行いました。2011年10月1日、その舞台が雄勝神楽保存会へ引き渡されました。

【解説】
2011年5月、仙台市市民文化事業団・せんだい演劇工房10-BOXの八巻寿文工房長は、雄勝法印神楽保存会の伊藤博夫会長代行に電話を入れた。ようやく無事が確認できたと喜ぶ八巻さんに、伊藤さんは言った。「あの神楽舞台が欲しい」。 あの神楽舞台。それは10-BOXが初めて神楽公演に取り組んだ2004年、会場となった仙台市勾当台公園に組み立てた舞台のことだ。東北大学助教の坂口大洋さん(現仙台高等専門学校准教授)と東北大学大学院生有志が作り上げた舞台は、2トントラックでたやすく運搬ができ、誰でもどこでも簡単に組み立てられる。津波で失った雄勝の舞台は組み立て舞台。運搬できる組み立て舞台が1つあれば、浜が復興する時まで奉納を続けられる。 雄勝専用の組み立て舞台を造ろうと、早速、八巻さんは坂口さんと「雄勝法印神楽~舞の再生計画~」を立ち上げた。資金のめどもないまま走り出した計画に、茶室や数寄屋造りを手掛ける仙台市の東建設社長・片山鶴衛さんが参加、資財の調達や設計施工を引き受けた。匠の知恵と技術に加え、片山さんは軽く毛羽立ちにくい和紙製の畳表を選ぶなど使い勝手の良さも追求した。「東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業」の助成を得て完成した舞台は10月22日、仙台市で行われた「れきみん秋まつり」で披露された。

文 奈良部和美(ジャーナリスト)

【取材協力】
雄勝法印神楽保存会、せんだい演劇工房10-BOX、雄勝法印神楽再生実行委員会、
東建設株式会社、仙台高専建築デザイン学科坂口研究室、
えずこ芸術のまち創造実行委員会、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)

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