制作者コメント:
震災後1年間の被災地の風景と、そこに生きる人の姿の映像記録
だだっ広い大地に彷徨う人たち
失ったものを取り戻す作業
写真を探す元歌手、避難所で暮らす人たち、かつて家があった場所のヘドロをかき分ける男、漁の道具を修復する漁師たち、先祖の墓を探す女たち、毎朝畑を耕しに来る男、友人の迎えを待ち続ける男…
彼らの手の動き、顔の皺、目、曲がった腰、ゆるやかな時間の中に佇む姿の、素朴さと美しさ
監督:
鈴尾啓太
撮影年月日・撮影地:
2011年4月・6月(福島県南相馬市) 2011年6月(宮城県石巻市)、
2011年6月(宮城県名取市) 2011年6月(宮城県南三陸町) 2011年6月(岩手県大船渡市)、
2011年9月(岩手県陸前高田市) 2011年9月(岩手県大槌町) 2011年12月(宮城県女川町)
撮影期間:
2011年4月・6月・9月・12月
収録:
90分
制作年:
2011-2012年
【視聴者のこえ】
・鈴尾啓太さんのカメラを通して、被災した人々の顔、見事な距離感で人々をとらえていて、その人々の想いがよく伝わってきて、涙がでてきました。今後も、こういう作品を見つづけたいと思います。ご活躍をお祈りいたします。(2012年3月 上映会アンケートから)
・登場人物との距離感が、とても上手だと思いました。確信はないのですが、「自然のもつ二面性」、恵みと理不尽な姿を象徴的に、もう少し画面から語らせてもいいのでは、と感じました。(2012年3月 上映会アンケートから)
・すばらしいドキュメンタリーでした。災害後まもなくの風景は貴重です。町(風景)と人(語り)が魅力でした。移動、おつかれさまでした。(2013年9月DVD視聴者アンケートから)
・きわめて冷静な撮影として、編集で震災-震災後というものを捉えていて映画としては非常に美しい作品だと思います。それだけに見ていて辛かったです。作中しばしば現れる、撮られている人がじっとカメラを見つめるシーンは、震災や被災地をまなざす私たちのまなざしのあり方そのものを問われているようでそのたびに苦しくなりました。(2013年10月DVD視聴者アンケートから)
本作品は、せんだいメディアテーク2階の映像音響ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用いただけます。DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。
全DVDの一覧はこちらからご覧いただけます。