私は震災からの2年間で、沿岸部の風景や震災体験のインタビュー、仕事で携わっていた復旧工事の様子を映像で記録してきました。
リンク:高野裕之さんの記録
震災から3年目を迎え沿岸部の視覚的な変化も少なくなってきたので、今年は視点を変え自分が住んでいる宮城県内陸部の様子を記録することにしました。
記録する対象は日常を取り戻した街やイベント、震災をきっかけに興味を持った地元の様々ことについて。
日記のように記録したい。
この映像は仙台市内の桜の名所を記録したものです。
震災直後の自粛ムードから一転、2013年の花見は活気にあふれています。
撮影中は肌寒く小雨が降っているときもありましたが、人々はかまわず酒を飲み花を眺めていました。
花を見上げながら酒を飲みそこで交わされる言葉は、いつの時代も楽しいものであってほしい。
震災で削られた穴を埋めるための過度な消費は大切なことだけど、静かな夜桜を仕事帰りに一人で眺める余裕さも特別なものにしていきたい。