ゆるフラ part4「あの日のリアル」(避難所のリアルと避難先のリアル編)

震災を特別な話にせずに、だれでも自由に震災について語れる雰囲気をつくりたいという思いで配信しているオンライン番組「ゆるくフラットに震災について語る会」(通称:ゆるフラ)。
part4のテーマは、「あの日のリアル」(避難所のリアルと避難先のリアル編)です。
配信日:2021年9月30日
収録時間:73分間

※ライブ配信時の通信環境により、映像が一時的に止まる箇所があります。

〜配信前の告知 〜

\どんちゃん&はーちゃんがゆる〜くフラットに震災について話します/
石巻市南浜町出身の近藤日和(どんちゃん)と福島県浪江町出身の清水葉月(はーちゃん)のクロストーク!

第4回の今回は「あの時の被災地のリアル」ということで、震災当時私たちが見聞きした、あまり報道には出ないような「リアルな話」をありのままフラットに話します
被災地や避難所には、色んな人々がいて、色んなことがありました。そんなリアルを話しながら考えてみたいと思います。

当日はFacebookのライブ配信で、参加する皆さんからのコメントでやり取りをしながら、みんなで対話する場にしていきたいです。
遅い時間のスタートですが、ぜひお茶でも飲みながらゆっくりお話していってね! 

(はづき)

〜配信後のふりかえり 〜

こんばんは!先月ゆるくフラットに震災について語る会part4を開催してから、あっという間に1か月近くになります。
久々に見直したら、電波が悪かったようでアーカイブが途切れまくっていて、ちょっとショック……
配信中も「途切れ途切れで聞こえなかった」という声もいただいたので、次回は安定して電波をひろえる機器で行いたいと思います。

さて、ゆるくフラットに震災について語る会part4「あの日のリアル」はいかがだったでしょうか??
どんちゃんは避難所のリアルについて、私は避難先のリアルについてお話ししました。
今回はどんちゃんと私の他に、配信の助っ人として石巻市北上町出身のADさんも迎えて3人でお届けしました。

【どんちゃんの「避難所のリアル」話】
・あの時の避難所のリアルは、壮絶なものだったと思います。多様な人々がいっぺんに狭い空間にすし詰め状態だったわけですから、少し想像しただけでもその過酷さが想像できます。

・「災害ユートピア」という言葉があります。大規模災害の後に一時的な現象として発生する理想郷的コミュニティを指すそうです。どんちゃんの避難所生活の話を聞くと、実際は「ユートピア」は一瞬で、むしろずっと「災害ディストピア」だったなと思うのです。あの時は東北の人々や全国から東北に集まるボランティアの行動を称賛する言葉が報道では飛び交っていたけど、被災地ではみんな人のことより自分たちのことで精一杯で、私たちが話していた“あらぬ噂話”(差別やデマを含む)のような、人間の良いところだけではなくて、汚い部分がたくさん現れたと思います。さらにあの時は被災地外から支援で来るボランティアの人々も入り乱れましたが、必ずしもいい人たちばかりではなかったように思います…。

・「人間は非常時に理性で動けない。感情で動いてしまうのではないか」という話がありました。人は不安になったときに、この不安な気持ちを伝えたい、どうにかしたい、そんな気持ちでいっぱいになっていて、そんなときに噂やデマ(その時はデマだと気づかなかった)が来ると自然と広げてしまうのかもしれません。

・どんちゃんの「避難所サバイバル」話は、私が個人的に好きな話の1つです。(笑)
無事避難所にたどり着いたどんちゃんファミリーは、一緒に固まって縮こまっていたわけでもなく、日中それぞれの生活を過ごしていたそうです。どんちゃんは、避難所の夜は大人の鳴き声(→OK?「喚き声」などに言い換える?)が響いて眠れなかったので、日中に学校の芝生の上で寝ていたり、図書館に行って本を読んでいたりしたそうです。
震災ですべてを失った喪失感や先の見通しがつかない不安、何も出来ないフラストレーションがたまる…など精神不安定になる環境下で、自然とストレスを発散する方法を実践していたというのは、しなやかな生き抜く術だなぁと思います。
避難所では1人になれる空間がなかなか取れないというのが現状かもしれないですが、災害下こそ精神面の安定のために、せめて自分で自分をリラックスさせる状況を作れたらと思うものです。

次回“ゆるくフラットに震災について語る会part5”は、10月24日夜に開催することにしました!ぜひスケジュールのご確認を^^
テーマについてはまだ未定ですが、次回投稿で発表出来ればと思います。楽しみにお待ちください~!

(はづき)

【「ゆるくフラットに震災について語る会」(通称:ゆるフラ)ってどんな会?】
だれでも自由に震災について語れる雰囲気をつくりたいという思いで配信しているオンライン番組「ゆるくフラットに震災について語る会」。
震災当時は小学生6年生だった石巻市出身の近藤日和と、高校生2年生だった福島県浪江町出身の清水葉月が、自分たちが思うこと、感じることを “ゆる〜く” 等身大に語っています。
震災経験の有無にかかわらず、気になること、話したいことをみんなで “フラットに” 語る場にできればと思います。毎月11日頃、石巻から配信しています。

ゆるフラ YouTubeチャンネルURL
https://youtube.com/channel/UCYGxDOfH-K-398nX9X8X6Mw?si=Q7FDiJOA1MzF-Ach

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