今回は、旅行で仙台に来たAさんとBさんのお話です。録音小屋の中を覗いて興味をもち、録音することになりました。
東日本大震災発生の当日、京都にいたAさんと、東京にいたBさん。
Aさんは当時京都で不動産関係の仕事をしていて、地震が起きた時もオフィスにいました。学生向けマンションの住宅斡旋を担当していたAさんは、東北から引越し予定の学生さんへの安否確認を行ったことなど、仕事を通して見聞きした状況と当時の気持ちについて話しました。一方、東京郊外にある学校の寮で暮らしていたBさんは、当時どのようにして情報を得ていたかを振り返りました。
阪神淡路大震災を小学生の時に神戸市で経験したAさんは、当時の記憶が思い出されるため、東日本大震災の時はあまり情報を見ないようにしていたそうです。今回改めて仙台で震災の記録に触れ、仙台(市街地)と神戸は都市型地震の点で似ていると話します。
神戸では被害の大きかった地域で震災を経験しながらも、被災度合いの違いからその出来事についてなかなか話すことができなかったという自身の体験から、仙台の人も話すのが難しかっただろうと考えを巡らせました。
一見、遠く離れた出来事のように感じる「阪神淡路大震災」と「東日本大震災」。時間も場所も異なる二つの震災についての記憶が語られた今回のお話から、新たな視点に気づかされました。(48分間)
00:00~ はじまり
00:16~ 東日本大震災直後のこと
16:29~ 阪神淡路大震災について
39:11~ 震災の前と変わったこと
43:31~ 録音小屋についての感想
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お話しした人:旅行で仙台に来たAさんとBさん
このお話が録音された日:2023年10月17日
【わすれン!録音小屋とは】
当時のこと、そこからの暮らし、いまの気持ち。これまで聞けなかったこと、話したかったこと。あなたの家族や友人などに聞いてみませんか。話し手と聞き手のふたりひと組で、録音して残し、後世に伝えていくプロジェクトです。詳しくはこちら
*この記事は、録音されたお話をわすれン!スタッフが編集したものです。