震災直後、家や職場では家具が倒れ、物は落ち、足の踏み場もありませんでした。宮城県沖地震を受けて、1980年に建築基準が強化されたこともあり、今回は建物への被害が比較的多くはなかったようです。
ただ、丘陵地の住宅地では、地すべりなどによる宅地被害が起こり、仙台の旅館では、裏手の崖が崩れ、そこから落ちた岩が直撃し、建物が崩壊しました。
その後も、余震が続く中、仙台の中心部では、建物の外へ避難して、不安げにたたずんだり、行き場を失って、車道にまで溢れる人びとの姿が見受けられました。
また、東北の多くの場所で停電し、被害状況や警報などの情報を得にくい状態となりました。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告冊子(2015年2月発行 )」
「揺れによる混乱(p16-17)」の解説より