NPO法人20世紀アーカイブ仙台では、仙台・宮城の古い映像や写真を収集・保存し後世に伝える事を目的に活動しています。また3月11日の震災以降は、震災画像の収集活動も行っています。
以下は、そんな活動に共感し、半年間インターンとして団体に所属することになった鈴木さんのインターン体験記です。
■2013年3月17日
今日はインターン初日。初めて仙台近郊の被災地へ行きました。市街地から意外に近くてびっくり。2年経って変わったところ、変わっていないところ。自分の目で見て、写真で比べて。いろんなことを感じた1日でした。これから半年間、よろしくお願いします。
2013年3月16日 名取川堤防沿いの「あんどん松」
下の2点は、名取市閖上にある日和山の写真です。鳥居や手すりは、震災後に設置されました。また、最近、立派な公衆トイレも作られたみたいです。昨日は大型バスも来ていました。今でも、たくさんの人が訪れています。2年前、この山の高さまで津波が来たそうです。降りてみると、改めてその高さを感じます。閖上を一望できる、シンボルのようなものになっているのですね。
2013年3月16日 日和山の頂上からの眺望
2013年3月16日 日和山全景
■2013年3月22日
名取市の小学生が自分の地域を学ぶ授業で使う教科書を見ていたら、この前現地視察で行った佐々直が載っていました。写真ではありますが、震災前の様子を見ることが出来て嬉しかったです。
2013年3月16日 老舗かまぼこ店「佐々直」本店跡
■2013年3月26日
震災直後の写真と2年が経った今の写真を比べると、瓦礫がきれいになくなっているところが多いのですが、何もなさすぎて、そこにかつて人々の生活の営みがあったことが信じられなくなります。しかし、そのことは忘れてはいけないのだと思います。
2013年3月 日和山山頂から見た閖上
2013年3月 見渡す限り建物がない閖上
2013年3月 仙台市若林区蒲生の防潮林
いろんな新聞を読んでみると、震災についての記事の数に差があることが分かります。これからも、だんだん減ってくると思います。だからこそ、宮城からどんどん発信していきたいと思います。
【関連記事】ダイガクセイが考える3.11市民アーカイブ(2)