仙台市立中野小学校は、仙台新港の近く、七北田川沿いにありました。震災時に2階まで津波が押し寄せた校舎は、すでに取り壊され、現在は同じ宮城野区内の中野栄小学校に間借り(併設)し、授業を行っています(2016年3月末閉校予定)。
3月11日の地震発生直後、子どもたちは校庭へ避難しましたが、津波から逃げるためすぐに屋上へ二次避難しました。15時20分には学校のまわりは海原のようになり、児童・職員や地域の方がた約580名が中野小学校の屋上で孤立しました。16時30分頃から次第に水が引き始めたので、2階の泥水を階下に掻き出し、その日の晩は全員2階で過ごしました。
翌朝から、自衛隊のヘリによる救出活動が始まり、15時14分までに無事全員が霞目(かすみのめ)駐屯地に避難する事ができました。
■校舎外壁の掛け時計
2011年3月15日 地震のときに止まったと思われる時計
■玄関
2011年3月15日 ダンボールに「中野小」と書いて掲げている
2011年3月15日 被災物が入り込んだ職員通用口
2011年3月15日 職員通用口の内部
■校舎内外
2011年3月15日 校舎1階の内部に入り込んだ被災物
2011年3月15日 プール側から校舎を望む
2011年3月15日 津波により流されてきた家屋
2011年3月15日 七北田川に面していた校舎
■体育館
2011年3月15日 体育館周辺の様子
2011年3月15日 津波によって被災物が押し寄せた体育館
2011年3月15日 流されてきた車が体育館の中に入り込んでいる
2011年3月21日 体育館内部の様子
■校舎2階
2011年3月23日 津波で2階も浸水したが七北田川に放流予定のサケの稚魚は無事だった
対策本部だった職員室入り口のガラスには「本部」の張り紙がみえる
(下は拡大し白黒にしたもの)
【関連映像】
【学校と震災】仙台市立中野小学校(1)
【学校と震災】仙台市立中野小学校(2)
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2011年3月12日の中野小学校
2011年7月の仙台市立中野小学校の風景