【終了】バリアフリー上映「飯舘村に帰る」

わすれン！参加者の島津信子さん・福原悠介さんによる『飯舘村に帰る』を、音声解説・日本語字幕付きのバリアフリー版で再上映します！『飯舘村に帰る』は、飯舘村に帰村した人びとへのインタビュー映像です。今回は、せんだいメディアテークで開館当初より活動を続ける音声解説・日本語字幕制作ボランティアの協力のもと、バリアフリー上映会を開催します。

東日本大震災から10年が経とうとする今もなお、被災地やそこで暮らす人びとはさまざまな問題を抱えています。そんな私たちの社会のなかで、見えにくくなっているさまざまな「バリア」について、震災・障害・言葉（方言）などの視点から考える機会をつくります。

せんだいメディアテークでは、だれでも気軽に映画を楽しめるよう、音声解説・日本語字幕・託児サービス付きのバリアフリー上映会を開館当初より開催してきました。音声解説と日本語字幕は、当館で活動するボランティアにより制作されています。
これまで商業映画を中心に上映してきましたが、20年目を迎えた今回の上映では、新しい試みとして当館が運営する「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の記録を上映します。さらに、バリアフリー上映の特徴を知ってもらえるよう、音声解説を会場全体に流すほか、映像の読み解きといった、バリアフリーサービスの側面だけでない音声解説・日本語字幕制作の魅力に迫るトークを開催します。トークでは制作者を迎え、バリアフリー上映での新たな気づきや、映像の読み解きといった音声解説・日本語字幕制作活動の魅力についてお話をうかがいます。
バリアフリー上映を見たことがある方も、初めての方もぜひご来場お待ちしております。

にちじ: 2020年11月29日（日）
①10時30分から12時30分／上映後のトークを含む（45分間、手話通訳付き）
②15時から16時／上映のみ
※各回30分前開場　
ばしょ: せんだいメディアテーク7階スタジオシアター
さんか: 入場無料、要事前申込（各回定員45名、全席指定、申込多数の場合は抽選）

より詳しい情報は、バリアフリーデザイン事業のウェブページをご覧ください。

島津信子・福原悠介『飯舘村に帰る』（2019年、55分）について

本作は、せんだいメディアテークが運営する「3がつ11にちをわすれないためにセンター」（通称：わすれン！）から生まれた記録のひとつです。

東日本大震災による原発事故の影響で、思いもよらず避難しなければならなかった福島県飯舘村の人びと。避難指示が解除され、6年以上の仮設住宅での暮らしから村に帰る選択をした多くは高齢者でした。この映像は、震災後に避難先の国見町にある仮設住宅に通っていたわすれン！参加者の島津信子さんが、そこで出会った人びとにインタビューし、かつての村のようすや帰村後の暮らし、村への想いを聞いた記録です。

「星空と路 2019」、山形国際ドキュメンタリー映画祭2019 （ともにある Cinema with Us）、福島映像祭2020でも上映されました。