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星空と路(2021)

 

「星空と路(みち)」は、「3がつ11にちをわすれないためにセンター」参加者による記録を利活用する機会として開催しています。プロジェクトを紹介する展示や映像上映の場をひらき、参加者それぞれの活動を通じて、震災を振りかえります。


 

3月11日の星空から10年が過ぎようとしています。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の参加者は、
技術や経験の有無にかかわらず、震災にまつわるさまざまなことがらを記録してきました。
あのとき感じた確かなつながりを、かたちに残そうとするひと。
いままでの記録と向き合い、意味を探るひと。
あの日をきっかけに出会った、場所や人との関係を見つめなおすひと。
復旧・復興にとりのこされた、小さなこえを伝えつづけるひと。
こうした、参加者の記録に映し出された変わりゆく地域の風景やそこに暮らす人びとの姿も、
各地の被害状況がみえづらくなってゆくにつれ、さらに幾層もの表情があらわれていくように感じます。
彼・彼女らの記録を通してこれまでの記憶を振りかえることで、
ご来場いただいたみなさまと一緒に、これからの道のりを考えることができればと思います。

▶︎▶︎▶︎開催日時/会場 (いずれも入場無料・申込不要)

[展示]
3月10日(水)〜3月14日(日)10:00-18:00 @せんだいメディアテーク 1f オープンスクエア
3月16日(火)〜4月18日(日) 9:00-20:00 @せんだいメディアテーク 7f スタジオ
※3月25日(木)はお休み

[上映]
3月13日(土)・3月14日(日) @せんだいメディアテーク 7f スタジオシアター
※スケジュール詳細は下記をご参照ください。

▶︎チラシをPDFで見る

▶︎▶︎▶︎プロジェクト紹介 

[展示]中野伝承プロジェクト

震災により甚大な被害を受けた仙台市宮城野区・旧中野小学校区の復興を考える地域団体「旧中野小学校区復興対策委員会」のメンバーで構成された「なかの伝承の丘保存会」によるプロジェクト。地域の歴史や住民の声を残し伝えるため、2018年度からさまざまなテーマで住民へのインタビューを撮影してきました。完成した映像の一部を展示し、彼らの活動を紹介します。

*3/13(土)10:30〜11:50 上映とトーク開催(詳細は下記参照)

[展示]浪江のきた道・ゆく道

2017年3月に全域避難指示が解除された福島県双葉郡浪江町。記録者の髙橋親夫さんは2016年より浪江町の記録を始め、その写真は現在8000枚を超えます。当初は、震災当日から変わらない景色が続くまちを残そうと始めた記録活動でしたが、避難指示が解除されると、まちの変化とともに髙橋さんの中にもあらたな視点が芽生えていきました。これまでの膨大な写真とともに、撮影日と撮影地を紐付けて管理する独自の整理術を紹介します。

[展示]まち、むら、波おとの道ゆき

自身のルーツをたどるかのように20年前に仙台に移り住んだ工藤寛之さんは、まちづくりや劇団の仕事で東北6県を忙しく動き回る日々の中、いつからか目に付いた何気ない風景を写真に撮り始めました。その記録活動は震災後も習慣として続いています。「あの日」の前にあった風景と、「あの日」の後につづく風景。変わったまちなみと、変わらない想いにつながる記録写真を展示します。

[展示]空白を訪ねる

震災を機に東北に拠点を移し、記録と制作を行ってきた映像作家の小森はるかさんと画家・作家の瀬尾夏美さんは、「何も無くなった」と言われる土地を訪ね、そこにあったさまざまな痕跡や新たに生まれ出てきたことばを集め続けてきました。そうして紡がれた記録にあらためて目を向けながら、歩んできた10年の時間を振りかえります。

[展示]「3.11オモイデアーカイブ」をアーカイブする

東日本大震災と地域の歴史を後世に残すために資料収集・保存・利活用を行う市民団体「3.11オモイデアーカイブ」。同じ地点からまちの風景を記録する「3.11定点撮影プロジェクト」と、仙台市内の沿岸地域をめぐり交流を図る「3.11オモイデツアー」というふたつのプロジェクトに取り組んできました。この10年の間に蓄積してきた記録から活動を振りかえりつつ、次の10年に向けて考えるきっかけを提案します。

[展示]3月12日はじまりのごはん−いつ、どこで、なにたべた?

3.11オモイデアーカイブとわすれン!による協働企画。時間が経ち、徐々に語られにくくなった震災について、当時の「食」にまつわる写真をきっかけに、来場者が当時の体験や想いを自由にふせんに書いていく参加型の試みです。

[展示]震災記録を見る、読む、囲む—「飯舘村に帰る」バリアフリー上映の記録—

福島県飯舘村の人びとへのインタビュー映像「飯舘村に帰る」を、目や耳の不自由な方にも鑑賞していただけるよう、当館で活動するボランティアが音声解説と日本語字幕を制作し、バリアフリー上映を実施しました。震災記録に映る土地ならではの風景やことば(方言)をどのように伝えるか。その一連の取り組みを紹介します。

*3/14(日)10:30〜12:00 上映開催(詳細は下記参照)

[展示]録音小屋

ふたりひと組で震災にまつわる物語を残すプロジェクト「録音小屋」。これまでに録音されたものの一部を紹介します。同じ職場で被災した女性のお話や、震災を知らない子に母から伝えられたお話など、友人や家族という関係性の中で語られたことの記録です。

[展示]アーカイヴィークル

わすれン!にこれまで寄せられた震災記録をもとに制作した展示パネルや「わすれン!DVD」、「わすれン!レコード」などが閲覧できる小さな移動式資料室。普段は2階の映像音響ライブラリーに設置されており、パネルやDVDはライブラリーで貸出しています。

 

▶︎▶︎▶︎上映プログラム

[上映とトーク]
東日本大震災 山元町の記録「忘れまじ この悲しみを」
3/13(土)10:30-11:50(上映時間45分)

津波により甚大な被害を受けた宮城県山元町。この映像は、記録者の佐藤修一さんが地震の直後からカメラを回し、災害対策本部や避難所の様子を撮影したものです。混乱の中で災害対策本部がどのように機能し、情報が伝達されたのか。あの日尽力した人びとの姿が映し出されます。上映後のトークでは、当時の様子を多くの方に知ってもらいたいと記録をまとめられた佐藤さんの想いをうかがいます。

スピーカー:佐藤修一
会場:7fスタジオシアター(定員64名)

[上映とトーク]
中野伝承プロジェクト「日和山と中野小太鼓」
3/13(土)13:30-15:10(上映時間70分)

旧中野小学校の東に位置する蒲生干潟には、日本一低い山「日和山」があります。毎年7月の山開きでは児童による太鼓演奏があり、地域文化を受け継ぐ機会にもなっています。この映像は、山開きに携わってきた男性たちが地域への想いを語ったインタビュー映像です。上映後のトークでは、一昨年はじめてビデオカメラを手に記録活動を始めた中野伝承プロジェクトのふたりに、撮影の裏話などをうかがいます。

スピーカー:増田芳雄、村上幸一(なかの伝承の丘保存会/中野伝承プロジェクト)
会場:7fスタジオシアター(定員64名)

[上映]
震災記録を見る、読む、囲む
3/14(日)10:30-12:00(上映時間85分)

上映作品:
『震災記録を見る、読む、囲む—「飯舘村に帰る」バリアフリー上映の記録—』(30分)
『飯舘村に帰る』(55分/制作:島津信子、福原悠介)*音声解説・日本語字幕あり

避難指示が解除され、村に帰る選択をした福島県飯舘村の人びとに、暮らしや村への想いを聞いた『飯舘村に帰る』。そのバリアフリー上映会を行うにあたり、音声解説と日本語字幕を制作するボランティアの間では、さまざまな試行錯誤が繰り広げられました。障害のこと、方言のこと、そして震災とその記録への向き合い方について、あらためて考え関わり合った軌跡の記録です。参考上映として音声解説・日本語字幕付きの『飯舘村に帰る』もご覧いただきます。

会場:7fスタジオシアター(定員64名)

[上映とトーク]
相馬クロニクルダイアログ 第7回 テーマ「これまでとこれから」
3/14(日)13:30-15:05(上映時間60分)

上映作品:
『今伝えたいこと(仮)』(演劇の記録映像/32分/2013)
『これから。』(短編ドラマ/18分/2014)
『相馬高校から未来へ』(テレビドキュメント/8分/2013)

震災に関する音声・映像作品を制作してきた福島県立相馬高校放送局。「相馬クロニクルダイアログ」は、放送局の作品上映を続ける任意団体「相馬クロニクル」が取り組んできた映像を囲む対話の場です。震災後の活動の原点であり、高校生の抱える原発事故への不安や怒りがストレートに表現された『今伝えたいこと(仮)』をあらためて見ることから、「伝える」こと、そしてこれからの対話について考えます。*新型コロナウイルスへの対策のため、来場者を交えての対話は行わず、スピーカーによるトーク形式となります。

スピーカー:渡部義弘(相馬クロニクル)
会場:7fスタジオシアター(定員64名)

[上映とトーク]
屋根裏ハイツ『とおくはちかい(reprise)』
3/14(日)16:00-18:00(上映時間85分)

大きな地震があったまちで暮らす知人と、彼をたずねる男。ふたりが小さな部屋で繰り広げる記憶と忘却をめぐる会話劇『とおくはちかい』(2017年初演)を全編改稿し、2020年に異なるキャストで上演したものの記録です。上映後のトークでは、劇団の主宰であり作・演出を手がけた中村大地さんと、映像記録を担当した小森はるかさんに、演劇を通して震災を描くこと、それを映像作品に残すことについてうかがいます。

スピーカー:中村大地(屋根裏ハイツ)、小森はるか
会場:7fスタジオシアター(定員64名)

\お知らせ/

10年目をきくラジオ モノノーク
3月13日(土)15:30-18:30

今回の「星空と路」に参加している小森はるかさん、瀬尾夏美さん、中村大地さんが運営に携わるラジオ「モノノーク」の最終回が、会期中に配信されます。震災後に生まれた知恵や技術などが声となって交差するオンラインのラジオプログラム。朗読や音楽、インタビュー、お便りなどを通して、“10年目のいま”に耳をすませます。番組はYoutube Liveより生配信でお届けします。

パーソナリティ:瀬尾夏美(一般社団法人NOOK)、桃生和成(一般社団法人Granny Rideto)
進行台本・朗読演出:中村大地(屋根裏ハイツ主宰)
http://asttr.jp/story/mononook/
https://www.youtube.com/c/mononook(YouTubeチャンネル)

\「3がつ11にちをわすれないためにセンター 資料カタログ」を発行します/

センター発足後から現在に至るまでに制作したDVDや展示パネル等の記録を、東日本大震災から10年を機により多くの方に利活用していただけるよう、「資料カタログ」を発行します(無料配布)。
あわせて、これまでに制作したすべてのDVDを展示します。


【問い合わせ】
3がつ11にちをわすれないためにセンター
仙台市青葉区春日町2-1
TEL 022-713-4483/FAX 022-713-4482

[2021年1月31日 公開]

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センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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