星空と路—3がつ11にちをわすれないために—(2026)

3月11日の星空と、そこから歩んできた路を振り返る

せんだいメディアテークは201153日、東日本大震災という大きな出来事に向き合い、ともに考えるために、「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(略称:わすれン!)を開設しました。
「わすれン!」には、市民、専門家、アーティストなどさまざまな立場の人びとが参加し、ともに震災にまつわる事柄を記録し、発信しています。

「星空と路(みち)」は、センターの参加者による記録を紹介する展示やイベント、そしてこれまでに寄せられた記録の利活用の試みの場として、毎年3月に開催しています。個々のまなざしがとらえた記録を通して、これまでの道のりとこれからの歩みを考える時間を過ごすことができればと思います。

《 開催概要 》

会場:せんだいメディアテーク
入場無料・申込不要

[展示]
●2026年3月11日(水)〜3月15日(日)10:00-18:00 
1F オープンスクエア  
●2026年3月17日(火
)〜4月19日(日)9:00-22:00 7Fラウンジ・スタジオa  ※3月26日(木)はお休み

[関連イベント]
●2026年3月14日(土)14:00-16:00
トークプログラム「書きのこすこと、読み解くこと」
●2025年3月15日(日)14:00-16:30
てつがくカフェ 第98回

*イベント詳細は下記をご参照ください。

▶︎チラシをPDFで見る

主催・問い合わせ
せんだいメディアテーク企画・活動支援室
3がつ11にちをわすれないためにセンター
仙台市青葉区春日町2-1
TEL 022-713-4483 / FAX 022-713-4482

以下はプログラム詳細です。

 

《 展示 》


わすれン!のプロジェクトの一部を紹介します。

なかの伝承プロジェクト
記録:なかの伝承の丘保存会


蒲生なかの郷愁館
震災により甚大な被害を受けた、仙台市宮城野区の旧中野小学校跡地に作られた「なかの伝承の丘」。その保存会の皆さんの活動の様子を、メンバー自らが映像で記録しています。今回は、202433日に開館した「蒲生なかの郷愁館」の開会式の様子と展示室を記録した映像を展示します。

葛尾村と松本家と来訪者の年表〈2016-2025〉
記録:余田大輝、筏千丸、石田きなり

訪れる、記録する、物語る
松本家計画は、福島県葛尾村にある一軒家「松本家」を舞台にさまざまな活動・記録をしています。避難指示解除後の葛尾村に訪れる人との交流やそこに住まう人の営み、震災や復興、土地の歴史など、「松本家」を通して見えてきた物語を展示します。

 

大川小学校とことば
記録:佐藤敏郎(大川伝承の会)

今日も元気なただいまを
楽しく学び遊んでいた、大好きな大川小学校で、あの日多くの子どもと先生が犠牲になりました。佐藤敏郎さんは日々校庭に立ち、失われた風景、日常、いのちを伝えながら、その意味を考え続けています。この展示では、震災後に綴ってきた文章と写真、そしてそれらを改めて見つめ、語り直した言葉を加え、紹介します。

 

3.11あのときのホント
記録:橋本武美

今だから言える・聞ける 障害児の親の声
自閉症の子を持つ親である橋本武美さんは、震災時に経験した障害児者の家族の困りごとを記録に残し、今後に活かしたいという思いから、似た立場にある親たちや支援者に会って当時の聞き取りをしています。これまでにお話を聞いた方の体験談や、非日常下の生活におけるさまざまな苦労や工夫のエピソードを紹介します。

 

ならはアーカイブプロジェクト
記録:一般社団法人ならはみらい


今だから話せる、あの時のこと。
福島県楢葉町は、原発事故により全町避難を経験し、避難指示の解除から2025年で10年を迎えます。町に戻った人、今も別の場所で暮らす人、震災後に町に関わるようになった人。それぞれが異なる道のりを歩んできました。ならはみらいでは、「道のりシート」を用いて、震災から現在に至るまでの経験や想いを伺い、その記録をまとめています。

 

広域避難のきろく
記録:NPO法人北海道NPOサポートセンター


インタビューシートに書きのこす、それぞれの避難
一人ひとりの多様な避難の経験を記録するために、北海道で避難者支援事業に取り組むNPO法人北海道NPOサポートセンターと協働で、東日本大震災の「避難のこと」を書きのこせる「インタビューシート」を作りました。宮城県や福島県などから主に北海道に避難した方が寄せてくれたシートを展示します。

 

9月6日ブラックアウトのなかで–なに、食べた? ⭐︎
記録:NPO法人北海道NPOサポートセンター


3月11日の記録を手がかりに
2018年96日の北海道胆振東部地震では、地震から18分後、全道規模の大規模停電(ブラックアウト)が起きました。そのなかで、どのようなごはんを食べたか、どのように過ごしたかなどについての記憶を残すために、2011311日の星空の写真や「3月12日はじまりのごはん」のパネルを活用し、北海道の人たちが残したふせん/記憶を紹介します。

 

3月12日はじまりのごはん〈二膳目〉
記録:3.11オモイデアーカイブ


食から思い出す震災の記憶
市民が撮った東日本大震災の「食」にまつわる写真をもとに、来場者と震災後の暮らしを振り返る催し「3月12日はじまりのごはん」。その続編となる「312日はじまりのごはん<二膳目>」は、なぜその写真を撮影したのかといういきさつを通し、当時感じた感謝や違和感など、写真の裏側にある撮影者の気持ちに触れる展示です。

窓のうちがわ
記録:3.11オモイデアーカイブ

非日常のつまびらかな日々
自然の脅威にさらされた20113月。余震が続き、電気も灯かず真っ暗な夜でも、家の中はロウソクの灯火でやんわりと明るく、家族と過ごす窓のうちがわには安心感がありました。非日常が日常となった日々の暮らしや子どもを見つめる親のまなざし、子どもの姿など、家族を写した写真から当時の市民生活を見つめ直します。

 

《 書きのこす 》

「書きのこす」ことに焦点を当てた取り組みを紹介します。

インタビューシート

それぞれの災禍の体験を綴り、振り返る
2023年3月より館内に設置してきた、インタビューシート。東日本大震災に関するさまざまな体験談が残されてきました。今年度、わすれン!では新たに、宮城県外の個人・団体と協働し、東日本大震災以外の災害や災禍も振り返るインタビューシートを制作しました。これまでに寄せられたシートを読みながら、ぜひあなたの体験も教えてください。

東日本大震災のこと
東日本大震災 避難のこと  協働:NPO法人北海道NPOサポートセンター
能登半島地震のこと⭐︎  協働:映像ワークショップ合同会社
コロナ禍のこと⭐︎  
協働:生活工房(公益財団法人せたがや文化財団)、丹羽朋子(文化人類学研究者)
学生のころのコロナ禍のこと⭐︎  
制作:お茶の水女子大学の学生有志、丹羽朋子(文化人類学研究者)

 

道のりシート
宮本匠(大阪大学)

曲線から浮かび上がる一人ひとりの“復興”

新潟県中越地震や東日本大震災の被災地において、「復興曲線」という手法を用いて個々人の復興過程についてインタビューをしてきた宮本匠さんとの協働企画。震災が起きた2011年3月から今までの道のりを、一人ひとりが書き込むシートを会場に設置します。あなたの震災後の道のりを、暮らしや気持ちの変化になぞらえて、自由な曲線で描いてみてください。


まちなかの距離感 —2011年と2020年の仙台— ⭐︎
記録:3.11オモイデアーカイブ/佐藤正実

 

 

 

 

 


左:2011年 / 右:2020年

2011年の東日本大震災と2020年頃のコロナ禍において、市民が撮影したまちの写真を展示します。それぞれの写真には、コンビニ、スーパー、商店街、駅などの普段と違った様子が写され、2つの災禍における類似した状況、あるいは全く異なる状況が見て取れます。これらの写真から思い出したみなさんの暮らしのエピソードを教えてください。



⭐︎その他の災害や災禍 記録と利活用
わすれン!は、これまで参加者とともに東日本大震災に関する記録を続けてきました。近年、その記録の一部を利活用し、異なる災害や災禍を新たに記録しようとする個人・団体と協力した取り組みを始めています。災害や災禍を経験した地域や一人ひとりが記録し続ける試みを紹介します。

 

《 関連イベント 》
会場:1Fオープンスクエア
参加無料・申込不要・直接会場へ

3/14(土)14:00-16:00
トークプログラム「書きのこす、読み解くこと」※手話通訳・要約筆記あり

震災から15年という歳月が経た今、個々の経験にまつわる記録を残そうとさまざまな動きがあります。今年度わすれン!と協働した、2つの団体も取り組みを進めています。
地震・津波や原発事故などの影響で北海道に避難した人たちの支援事業を担うNPO法人北海道NPOサポートセンターは、わすれン!とともに震災での避難にまつわる「インタビューシート」を制作し、広域避難を経験した人々の声を集めました。
福島県楢葉町でまちづくりに携わる一般社団法人ならはみらいは、原発事故による全町避難を経験した方・移住者などに「道のりシート」を活用して、インタビューをおこないました。
これらの記録を始めるきっかけや、どのような記録が集まってきたのか、それぞれの記録との向き合い方を聞き、記録を書きのこすこと・残された記憶を読み解くことについて話し合います。

話し手:金榮知子(かなえ ともこ)NPO法人北海道NPOサポートセンター
    木村英一(きむら えいいち)一般社団法人ならはみらい
    西﨑芽衣(にしざき めい)一般社団法人ならはみらい
    わすれン!スタッフ

聞き手:佐藤李青(さとう りせい)災間文化研究会・アーツカウンシル東京
    宮本匠(みやもと たくみ)災間文化研究会・大阪大学

3/15(日)14:00-16:30
てつがくカフェ 第98回

てつがくカフェとは?
「てつがくカフェ」は、わたしたちが普段、当たり前だと思っている事柄から、いったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけます。そして他者との対話を通して、自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験するものです。

主催:てつがくカフェ@せんだい、せんだいメディアテーク

 

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2Fの常設展示「わすれン!資料室」 へもお立ち寄りください

メディアテーク2Fの常設展示スペース「わすれン!資料室」では、「わすれン!」に寄せられたさまざまな記録資料の一部をご覧いただけます。


わすれン!録音小屋
ふたりひと組で震災にまつわるお話を録音できます。録音小屋の利用は予約不要です。2Fの映像音響ライブラリーカウンターにて随時受付しています。





アーカイヴィークル
「わすれン!」の資料を詰め込んだ小さな屋台。





定点観測写真
継続的な撮影によって浮かび上がる被災地のまちの記録を展示しています。




わすれン!DVD
参加者やスタッフが記録した映像を「わすれン!DVD」として発行しています。気になるDVDは借りることもできます。

 



崩落した3月
震災当時、仙台市宮城野区内の町内会長だった髙橋親夫さんが記録した日記と写真から、避難所運営の日々を振り返ります。





資料室の開館日時は、2Fライブラリーと同じです。
平日9:30-20:00、土日祝9:30-18:00/毎週月曜・3/26(木)はお休み

 

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[2026年1月28日 公開]

 

センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

3がつ11にちをわすれないためにセンター
(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室内)

〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1

TEL 022-713-4483

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