わすれン!資料室

「わすれン!資料室」は、せんだいメディアテーク2階にある常設展示スペースです。20115月のセンター発足時から現在に至るまで、わすれン!の参加者やスタッフによる東日本大震災に関する記録をウェブサイトや企画展等で公開してきました。この資料室では、さまざまな記録資料の一部をいつでも手にとってご覧いただけます。また、ふせん紙やシート、録音室など、文字や音声で自分の記録を残すこともできます。

*開館時間:
「わすれン!資料室」の開館時間は、同フロアの映像音響ライブラリーに準じます。

以下、資料室で見られるものと記録を残せるものを紹介します(2025年9月1日現在)。

 

資料室で「みる」

定点観測写真

定点観測写真とは、定点(同じ場所)から継続的に撮影をする写真記録です。ウェブサイトで多数公開している中から一部をパネルで展示しています。特に南面ガラス沿いには、県内複数の小学校の定点観測写真も展示をしています。そのほかの写真は、地域別のファイルにまとめて保管しています。

2024年から新たに、気仙沼・石巻・女川・名取・仙台の5都市の定点観測写真をボードに展示しています。

 

日和山月報

2011年5月から名取市閖上の日和山から見える景色を定点観測し続けている佐藤泰美さん。2021年までの10年間に撮影した約1000枚(121回×8方位)の写真記録を冊子展示しています。冊子をめくることで10年の変化をたどることができます。

 

大川小学校とことば

東日本大震災の津波で、石巻市立大川小学校では児童・教員等が亡くなる、または行方不明となりました。資料室では、大川伝承の会の佐藤敏郎さんが震災後に綴ってきた文章と写真に加えて、改めて語り直したことば「あとがたり」を展示しています。

 

3.11 あのときのホント

自閉症の子を持つ親である橋本武美さん。震災当時の自身の経験から、似た立場にある障害児者を持つ家族に聞き取りをおこなっています。資料室では、それぞれの体験を綴った冊子や抜粋したエピソードを見ることができます。

 

崩落した3

仙台市宮城野区で生まれ育ち、震災当時は地区の町内会長として避難所運営を経験した髙橋親夫さんが自身の体験をまとめた冊子「崩落した3月」。資料室では、冊子の閲覧と、おさめられた文章と写真を展示しています。

 

わすれン!DVD

わすれン!の参加者やスタッフが記録した映像は、「わすれン!DVD」として発行しています。資料室ではこれまで制作したDVDパッケージをすべて展示しています。気になるDVDがあれば、隣の映像音響ライブラリーで借りることができます。

横に設置した黒いスタンドのタブレットでは、展示しているすべてのDVDの映像を試しに見ることができます。(20258月時点で、全117本)

 

アーカイヴィークル

アーカイヴィークル」は、これまでに寄せられたさまざまな記録を閲覧できる、屋台のような形をした移動式資料室。引き出しには「わすれン!レコード」が入っています。これは、わすれン!のウェブサイトで公開している約1300もの記事から200記事を、レコードジャケット風に印刷したものです。気になるレコードを探って、ぜひご覧ください。

 

資料室で「のこす」

3月12日はじまりのごはん —いつ、どこで、なにたべた?—

3月12日はじまりのごはん」とは、震災当時の「食」にまつわる写真をきっかけに、来場者が思い出した当時の体験や想いをふせんに書く参加型の取り組みです(協働:3.11オモイデアーカイブ)。

写真を見たり、既に貼られているふせんを読んだりして、思い出したことがあれば、ふせんとペンを使ってぜひ教えてください。

 

来館者が綴った一人ひとりの震災体験談

2023年3月から、さまざまな問いから出来事を振り返る東日本大震災での体験を綴るインタビューシートを日々訪れてくださる来館者の方々によって書いていただいています。

これまで、震災当時全国各地・外国にいた方々が書いた体験談が寄せられています。その中から、当時子どもだった方々の声を抜粋してご紹介しています。そのほかの体験は、閲覧コーナーで見ることができます。

 

道のりシート

インタビューシートと併せて、2011311日から今までの一人ひとりの復興が描かれた道のりシート(協働:宮本匠さん)を置いています。寄せられたシートの中から抜粋して展示をおこなっているほか、すべての道のりシートを閲覧コーナーで見ることができます。

 

わすれン!録音小屋

ふたりひと組で、震災にまつわる話を音声で残すプロジェクト。録音されたお話は、後世に伝えていくことを目的に保存され、ウェブサイトなどで公開されます。予約不要で、開館時間中は随時利用できます。資料室の隣にある映像音響ライブラリーの受付カウンターにて申込みの上、どうぞお気軽にご利用ください。

 

資料閲覧・シート記入コーナー

これまでの刊行物や関連する書籍などを見ることができるスペースです。インタビューシートと道のりシートも設置しています。来場の際には、ご自身の体験談や道のりをかいてみませんか。併せて、アンケートを用意していますので、ぜひご意見をお聞かせください。

 

 

「わすれン!資料室」、ぜひお立ち寄り下さい。

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「わすれン!資料室」をご案内いたします
ご希望の方には、わすれン!のスタッフがセンターや資料について説明を行います。お気軽にお問い合わせください。

わすれン!に参加しませんか
3がつ11にちをわすれないためにセンターでは市民、専門家、アーティスト、スタッフが協働し、復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していきます。参加者になるには、まず簡単な申込書を書いていただいています。まだ何がしたいのかわからないという方も、お気軽に担当スタッフまでお問い合わせください。(来館でも、電話やメールでも構いません。)

お問い合わせ先:
3がつ11にちをわすれないためにセンター
(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室内)
980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-17階)

TEL 022-713-4483
FAX
 022-713-4482
E-mail
 office@smt.city.sendai.jp

センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

3がつ11にちをわすれないためにセンター
(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室内)

〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1

TEL 022-713-4483

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