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【DVD収録作品紹介(88)】震災記録を見る、読む、囲む —『飯舘村に帰る』バリアフリー上映の記録—

わすれン!DVD第9弾



制作者のコメント:
避難指示が解除され、村に帰る選択をした福島県飯舘村の人びとに、暮らしや村への想いを聞いた『飯舘村に帰る』。この映像は、2020年11月29日に行われたバリアフリー上映『飯舘村に帰る』に向けたボランティアの活動記録です。上映にあたり、音声解説と日本語字幕を制作するボランティアの間では、さまざまな試行錯誤が繰り広げられました。震災記録に映る土地ならではの風景やことば(方言)をどのように伝えるか、映像を見て、読んで、そして、ともに囲んで語る。障害のこと、方言のこと、そして震災とその記録への向き合い方について、改めて考え関わり合った軌跡の記録です。

制作:
3がつ11にちをわすれないためにセンター

構成・編集:
福原悠介

撮影:
相原洋

撮影年月日・撮影地:
2020年2月〜12月(宮城県仙台市青葉区 せんだいメディアテーク)

収録:
30分

制作年:
2021年

音声解説・日本語字幕制作:
せんだいメディアテーク バリアフリー上映 音声解説・日本語字幕ボランティア

音声解説と日本語字幕について
せんだいメディアテークでは、誰でも気軽に映画を楽しめるよう、目や耳の不自由な方への音声解説・日本語字幕と、託児サービス付きのバリアフリー上映会を開催しています。音声解説と日本語字幕は、制作に必要な知識や技術を学ぶ講座を修了し、上映会に向けて活動するボランティアが制作しています。

 

【視聴者のこえ】

・飯舘の近くの町で生まれて育ちました。風景、方言、身の覚えのあるようすが、なつかしく、さみしく、あたたかく、胸がきゅっとします。
バリアフリー上映にも興味があり、初めて見ました。ことばとして知ってはいたけど、どういうものなのか、今日初めて知りました。私は方言が字幕なしでも100%わかりますが、どう伝えるかのむずかしさ、おもしろさ、興味深いです。かつて同じ方言を話していた者として、近くで生まれ育ち、両親が近くで今も暮らす一人の大きな子どもとして、最大限に尊重してくれていること、とてもうれしく思います。(2021年3月上映会)

・音声解説の作成過程がよくわかりました。音声解説のある映画を観てすごくしっくりきました。(2021年3月上映会)

・以前もこの映像を見させていただきましたが、音声・字幕がつけられたことにより、さらに理解しやすくなりました。映像の力を感じました。ありがとうございます。(2021年3月上映会)

・障害を持ってる人、持っていない人、のそれぞれ求めているものの違い。一方的に、必要としているのではないかという思い込みなど、その違いをすりあわせていくようなことを(見過ごされがちなことを)すくい取っているようで、とても面白かったです。(2021年3月上映会)

・バリアフリー上映について、文字字幕、音声解説をする苦労の様子が記録された映画を観せてもらい、たいへん良かったです。さらに、各人の取り組みや感想なども聞くことができました。何気ない風景や言葉をしっかりととらえていらしたのがすごいです。字幕、音声解説付きの映画で、この映画の意味するところをしっかりわかってもらえる気がしています。(2021年3月上映会)

・バリアフリー対応版を制作するために、大変な苦労されたことがよくわかった。それぞれのこだわりがよく伝わってきました。私は今回2度目の映画になるが、バリアフリーは私たちにとってもわかりやすいものになっていた。目をつぶったりしてみたが、とてもわかりやすかった。作品の深まりを感じました、ボランティアの方々に心から感謝します。ありがとうございました。より多くの人に観ていただきたい作品です。(2021年3月上映会)

・受け止める側が自然に受け止められるために、スタッフの方々の根気強い努力の様子、よく理解できました。
映像の元正さんの言葉で、原発を作っても、その消し方も、考えずにやってきたのは大馬鹿ヤローだみたいなことをおっしゃっていましたが、真に、正にその通りと思います。分断された国見での避難所に7年もいた方、屋根ばかり見せられて、やはり住み慣れた自然の山々の景色に勝るものはないでしょうね。(2021年3月上映会)

・想像力とコミュニケーション力が必要なこの作業は、私たちがこの社会に生きるために身につけるべき能力とイコールですね。(2022年3月上映会)

本作品は、せんだいメディアテーク2階の映像音響ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用いただけます。DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。

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センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

3がつ11にちをわすれないためにセンター
(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室内)

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