■住まいの記録
「家はパァーって……流されて無いんだ」と語ってくれた仮設住宅に住む元漁師の人は、太平洋戦争の空襲でも家を失っており、「こんなんなったの二度目」と教えてくれました。
家屋の基礎だけが残る地域では、跡地に廃材で小屋を建て日中を過ごす人や、土を耕し、きゅうり・ナス・ゴーヤーなどの野菜を育てる人もいます。また、家を元の場所に再建できる地域では、ボランティアの支援で家を修復する人もいます。
彼らのことばや姿から、暮らしていた家や土地が特別な意味をもつことが伝わります。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告冊子(2015年2月発行 )」
「住まいの記録(p80-81)」の解説より