わすれン!ではこれまで、わすれン!参加者のみなさまから寄せられた震災記録を多くの方々にご覧いただけるよう資料化し、ラウンジ展や「星空と路」などさまざまな利活用の機会づくりに取り組んできました。その際に制作したB2サイズの展示パネルを、展示や震災教育の場面で活用できるよう、せんだいメディアテーク2階の映像音響ライブラリーにおいて貸出しております。
パネルには、仙台市をはじめ宮城県・岩手県のさまざまな土地の震災前後の風景の変化を記録した定点観測写真パネルや、震災後に最初に口にした食べ物から当時の記憶を書き記した「はじまりのごはん」、当時小学生だった子どもたちが体験した避難経験の記録パネル、LGBTなど多様な性の当事者による震災体験手記などがあります。震災当時のことや、その後の復旧・復興によるまちの変化などを考えるきかっけに、震災教育や研修などの場でどうぞご活用ください。
パネルの内容
パネルの詳細を知りたい場合は、画像をクリックください。目録(PDF)がご覧いただけます。
1.NPO法人20世紀アーカイブ仙台「3.11キヲクのキロク、そしてイマ。」
仙台の懐かしい映像や写真の収集・保存・利活用を行うNPO法人20世紀アーカイブ仙台が、市民から寄せられた震災直後の写真と、それらをもとに1年後の2012年に再び撮影した定点観測写真。震災直後の被害状況とともに、市民が撮影した場所が1年を経てどう変化したかを伝える記録です。
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2.工藤寛之「震災のまえとあと1」
仕事で東北を動きまわる日々の中、ふだんから目についた何気ない風景にカメラを向けていた工藤寛之さんの撮影による、東北沿岸部の定点観測写真。それぞれの場所の震災前にあった暮らしや風景、そしてその震災後の様子が写し出されています。
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3.一般社団法人ReRoots「仙台市若林区の定点観測写真」
津波被災地域における農業支援・地域支援などの活動に取り組む一般社団法人ReRootsによる定点観測写真。Yahoo! JAPAN「東日本大震災 写真保存プロジェクト」に公開された、震災前の仙台市若林区東部エリアの写真をもとに、同じ場所ののちの様子を撮影した記録。深沼海水浴場や貞山堀の変化が見て取れます。
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4.NPO法人創る村「東松島市新東名周辺の定点観測写真」
東松島のNPO法人創る村は、新たな宅老所兼デイサービス施設「老莱子の家」の開業を目前に、地震と津波による甚大な被害を受けました。このパネルは、創る村のスタッフが被災した施設やその周辺の震災直後とその後の復興の様子を記録したものです。
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5.工藤寛之「震災のまえとあと2」
工藤寛之さんの撮影によるパネル「震災のまえとあと1」に続く、東北沿岸部を撮影した震災前後の定点観測写真。震災前の写真には、海岸公園の豊かな松林や、多くの船が停留する船溜などが写ります。失われた海辺の暮らしや風景、そこからの復興の記録。
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6.髙橋親夫+NPO法人都市デザインワークス「南蒲生地区の定点観測写真1」
NPO法人都市デザインワークスが、津波で被害を受けた居久根(いぐね)の再生を目指し取り組む「みんなの居久根プロジェクト」。その活動の一環として、長年にわたり地元を記録してきた髙橋親夫さんが震災前に撮影した仙台市・南蒲生地区の写真をもとに、同法人が同じ場所で撮影した定点観測写真です。
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7.レインボーアーカイブ東北
震災体験の手記
宮城県仙台市を拠点に、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)など多様な性の当事者の声を集積・記録・発信する団体「レインボーアーカイブ東北」によって集められた震災体験の手記パネル。当事者がそれぞれに抱えていた特有の困難や想いが記されています。
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9.髙橋親夫+NPO法人都市デザインワークス「南蒲生地区の定点観測写真2」
NPO法人都市デザインワークスと髙橋親夫さんによる「南蒲生地区の定点観測写真1」に、2015年までの定点観測写真が追加されたパネル。仙台東部の田園地帯に存在していた屋敷を囲む屋敷林・居久根の再生を見ることができます。
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10.3月12日はじまりのごはん ーいつ、どこで、なにたべた?ー
わすれン!と、東日本大震災の記録を後世に残すために資料収集・保存・利活用を行う3.11オモイデアーカイブが協働で行う「3月12日はじまりのごはん」のふせん付きパネル(複製)。震災当時の「食」にまつわる写真をきっかけに、来場者が思い出した当時の体験や想いをふせんに書く参加型の取り組みです。
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11.七郷小学校避難タイムライン「このとき、どこで、どうだった?」
震災で大きな被害を受けた仙台市立七郷小学校。その経験や教訓を整理して教材とするために、2015年7月に同校で開催した展示「このとき、どこで、どうだった?」の際に集まったふせん付きパネル(複製)です。震災当時の写真を見た児童・教職員・保護者・地域住民による、あの日のできごとや気持ちが書き添えられています。
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12.定めた点から観て測る 2016春
さまざまな立場の人びとが記録した定点観測写真を紹介するシリーズ企画「定めた点から観て測る」。2016年春の同展示の際に紹介したパネルです。震災がどのような被害をもたらしたか、震災後その場所がどのように変化してきたかがわかります。
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13.3.11オモイデアーカイブ「3.11定点撮影プロジェクト」
震災後、まちがどのように形を変えながら復旧・復興の道を歩んできたかを記録し続けてきた3.11オモイデアーカイブによる定点観測写真パネル。復興工事によって大きく変貌をとげる町並み、一方でほとんど変化しない場所もあり、土地ごとの変化の速度が見て取れます。
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14.東日本と熊本「震災の中の市民生活」
3.11オモイデアーカイブとくまもと震災アーカイブによる、東日本大震災と熊本地震の市民の生活を記録した写真パネルの一部。被害の度合いを比較されがちなふたつの災害について、市民生活にスポットを当て「比較」ではなく「共通性」を見出すことで、あらためてとらえ直そうとしています。
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15.長町・荒浜の定点観測写真
わすれン!スタッフが市民の写真をもとに記録した仙台市若林区荒浜と太白区長町の定点観測写真パネル。津波の被害が大きかった荒浜、そして、仮設住宅があった長町のまちの変化が見て取れます。
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16.3月12日はじまりのごはん ーいつ、どこで、なにたべた?ー 2019年版
3.11オモイデアーカイブとわすれン!が協働で行う「3月12日はじまりのごはん」は、震災当時の「食」にまつわる写真を糸口に、当時の体験や想いを集める参加型の取り組み。2015年の初展示から4年が経った2019年春の展示を経たパネル(複製)では、当事者だけでない遠方の人びとのことばも加わっています。
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17.3月12日はじまりのごはん ーいつ、どこで、なにたべた?ー 2021年版
3.11オモイデアーカイブとわすれン!が協働で行う「3月12日はじまりのごはん」は、震災当時の「食」にまつわる写真を糸口に、当時の体験や想いを集める参加型の取り組み。「星空と路 2021」(会期:2021年3月10日-8月1日)で展示されたパネルの複製。
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18.宮城県沿岸部の定点観測写真
わすれン!のスタッフが記録した震災後10年間の定点観測写真。2022年春の「星空と路」(会期:2022年3月9日ー4月24日)の際に紹介したパネルです。震災がどのような被害をもたらしたか、震災後その場所がどのように変化してきたかがわかります。
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19.荒浜の定点観測写真
仙台市若林区荒浜地区の震災後10年間の定点観測写真。2018年からは震災遺構仙台市立荒浜小学校の職員が毎月撮影を続けてきました。パネル番号32番以降は、荒浜小学校の敷地内から撮影した定点観測写真です。「星空と路」2022(会期:2022年3月9日-4月24日)で展示されました。
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パネルの貸出について
1.パネルについて
上記のPDFよりご利用になりたいパネルをお選びいただき、パネル番号をお知らせください。
パネルのサイズ:B2
パネルのシリーズ数:全15シリーズ
2.貸出料および送料
貸出は無料です。ただし、往復送料は利用者の負担とします。
3.申込み方法
詳細につきましては、「資料のつかいかた」ページをご確認ください。
[2021年3月3日作成]