ごうけいほうもんしゃすう

01 仙台で被災したふたりの女性①

震災当日のお話

あるアルバイトで最近知り合いになったという、こずえさんとひらまさん。
震災当日は、仙台市内でそれぞれ被災。今回は、録音小屋での会話を3つに分けて紹介します。
1本目では震災当日のふたりの体験について、2本目では震災前と変わった感覚や生き方について、そして3本目には震災を通してわかりあえないと感じたことについて語っています。(*3本目は近日公開の予定)

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1本目であるこの会話では、状況がのみ込めなかった当日の様子を振り返ります。

津波の被害も大きかった山元町に在住のこずえさんは、仙台市内の大学で震災にあい、大学の宿舎でふた晩を過ごしました。その間、ラジオから「山元町で行方不明者600人」と聞こえてくるものの、何が起こっているのかは理解できなかったといいます。その後、家族とともに山元町に戻るも、自宅の半分が浸水するなど、さまざまな現実を目の当たりにしました。
一方、当時、市街中心部のデパートで働いていたひらまさんは、揺れがおさまると、避難した学校から早々に帰宅することに。しかし、長町の自宅に帰る途中、電車が止まっており皆が一斉に歩いて帰る様子や、帰宅した自宅の窓が全て外れてるのを目にし、徐々にその状況が普通じゃないと認識したといいます。
そして、ふたりが共通して語ったのは、テレビの映像がなかったことで、ラジオから流れてくる情報と自分の置かれている状況が結びつかず、状況が理解できなかったという経験。これは本当に現実なのだろうか、、と感じたとそれぞれ口にします。そして、あの日映像を目にしなくて良かったと。「見ていたらきっと恐怖しかなかった。」

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こずえさん:宮城県亘理郡山元町、30代
ひらまさん:宮城県岩沼市、30代
このお話が録音された日:2019年4月17日


【このお話のなかで出てきた言葉】
藤崎:仙台市内のデパート。仙台市の繁華街一番町にある
モール:仙台市長町にあるショッピングセンター「ザ・モール」


【わすれン!録音小屋とは】
当時のこと、そこからの暮らし、いまの気持ち。これまで聞けなかったこと、話したかったこと。あなたの家族や友人などに聞いてみませんか。話し手と聞き手のふたりひと組で、録音して残し、後世に伝えていくプロジェクトです。詳しくはこちら
*この記事は、録音されたお話をわすれン!スタッフが編集したものです。




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